以前釣行遠征の準備で部屋の片隅にあるロッドチューブの林を漁っているとこんなロッドが出てきた。
スコットのA3 905/4という9フィート5番のロッド。こんなの持っていたことなどすっかり忘れていたのだった。これがあれるとわかっていれば昨年入手したオービスのクリアウォーターを買う必要ななかったのに。。。
過去記事:海釣り用のフライロッドを新調した:オービス クリアウォーター905-4
A3シリーズはおそらく今から2、3世代くらい前のスコットではミドルクラスのロッドシリーズ。それよりさらに前、LS2というスペイロッドにいたく感動した私は後継モデルのA3が出るとすぐに13フィート8番のダブルハンドロッドを購入したのだった。
軽くて振り抜きのいいこのロッドはしばらくサクラマス釣りのメインロッドとして活躍してくれた。続いて購入した11フィート6番のスイッチロッドは今でも最も出番が多いロッドの一つでこれも大活躍中。
そんなお気に入りのA3シリーズなので、確か中古で安く売られていた9フィート5番のシングルハンドも大して考えずに買ったんだと思う。ただほとんど使った記憶はない。グリップ形状がシガーなのと、リールシートのフィラーが青いウォーブングラファイトというのが気に入らなかったのが大きい。
ところでアベレージサイズ30㎝弱くらいの本流ヤマメを狙っていると(あくまで狙いは尺ヤマメではあるけど)、手持ちの10フィート6番や11フィート6番のスイッチロッドではちょっとオーバーパワーかなあと感じることが多い。
それならシングルハンドでよさそうなものだけど、一度ダブルハンドでのショートシューティングヘッドでの釣りに慣れてしまうと、やはりこの釣り方の優位性は捨てがたい。特に右岸側でバックが取れないポイントでは、リバースハンドでのシングルスペイが絶大な効果を発揮する。
シングルハンドでもスペイキャストはできるけど、短いシューティングヘッドでの釣りやリバースハンドでのキャスティングは両手投げが圧倒的に有利。そんなわけで、どうせ他に使い道もないこのロッド、思い切ってスイッチロッド化してみることにしたのだった。
ただ手持ちの10フィートのロッドでもちょっと短すぎて、アンカーが体に近すぎて投げづらいので、9フィートだともっと投げづらそう。ここは無難に着脱式の長めのファイティングバットを取り付けるか、とも考えたけど、それは以前やったことがあって、あまりうまくいかなかった。
というのも、それだとファイティングバットをねじ込むプラグをリールシートに接着するだけなので、下手に力を入れて投げると簡単に取れてしまうのだ。ここは後先考えず、思い切ってスイッチロッド化することにしよう。9フィートだったらぎりぎり折りたたまずにワゴンRに積めるしね。
幸いこのロッド、メーカーロゴやスペックが印字されているところにコーティングがしてあり、それがグリップの10㎝くらい上あたり。ここにグリップをずらせばラッピングとかコーティングをやり直すことなく後端に10㎝のリアグリップを取り付けることができそう。
イメージができたところでパーツを準備。グリップは短め(165㎜)のフルウェルグリップをヤフオクで入手。リールシートはパシフィックベイのA7という割と安めだけど品質には定評があるオールアルミタイプ。
そしてリアグリップはシガーグリップとファイティングバットを組み合わせて作ることにした。リールシートとシガーグリップ、ファイティングバットはいずれ何かのロッドを改造しようと在庫していた手持ち品。ということで早速改造スタート。果たしてどんなロッドができあがるのか、自分でも楽しみ!