2021年9月22日水曜日

ちょっとアジアンな東京音楽旅2021秋:その1

 相変わらず続いている私的クラシックブームな2021年秋。

先日の浦安での無料コンサートでさらに勢いづいて、またまたコンサート鑑賞欲ももりもりと高まってきている。そこでさらに無料コンサートはないかと探していると、コンサートそのものは無料ではないものの、チケットプレゼントがあるコンサートが結構あることを発見。

秋という季節柄のおかげか、千葉県内ではそんなに多くないものの隣の東京はさすがにたくさんある。緊急事態宣言も一応9月12日までの予定だし、早速そんなチケットプレゼントのあるコンサートに手当たり次第に応募したのだった。

まず第1弾として9月18日、19日の東京でのコンサートチケットを当てて、2泊3日の自転車旅、というのを計画。土曜日の午前中に出発して土、日とコンサート鑑賞、安宿で2泊して月曜にのんびりと自転車で戻るというもの。

とりあえず2泊分の格安ホテルを予約して当選の連絡を待っていると、すぐに日曜日の分は連絡がきた。しかし土曜の分はなかなか連絡が来ず、どうやら外れた模様。ならば1泊2日にするかと土曜日のホテルはキャンセル。

折しも台風14号が接近しており、土曜日は天気が荒れそうなので好都合と言えなくもない。緊急事態宣言も月末まで延長されたことだし、サクッと行って帰ってくるか。しかし1週間前になって土曜日のコンサート当選の連絡が。

ホテルもキャンセルしたし、天気も悪そうなので土曜日は止めておこうかとも思ったけど、せっかく当選したのだし、最悪電車で行けばいいかと別のホテルを予約。あとは天気次第、と天気予報をにらみつつ過ごす日々が続いた。

当初は金曜の夜から土曜の朝にかけて迎えそうだった雨のピークの予報はいつしか土曜の昼頃に変わっており、自転車旅は無理っぽい。それなら電車で行く代わりに土日の1泊2日に変更しようと日曜のホテルの予約を確認するとすでに無料キャンセルできる期限は過ぎていた。

仕方ない、余計にお金が掛かるし時間も持て余しそうだけど、電車で2泊3日の旅も悪くないかと出発日を迎えたのだった。天気が荒れる土曜日の翌日からは好天が続きそうで、それなら行きは折りたたみ自転車を持って輪行しようかとも思ったけど、この日2021年9月18日はそれも諦めざるを得ない土砂降りの雨。

私の住む千葉県北西部にも洪水警報が出されるような雨の中、おとなしく自転車は置いて歩いて駅に向かったのだった。そしてまずやって来たのは市川の行徳。先日立ち寄ったアジア食材店ヒラマートでこの日の夕食を調達するのが目的。


ここでは500円のチキンビリヤニと600円のマトンビリヤニが売られていて、そのうち食べてみたいと思っていたのが、意外に早くそのチャンスがやって来た。この天気では夜あまり出歩きたくないし、行きがけに買っておこうという魂胆。


ただ、11時半ごろ店に到着したところ、ケバブやチキンティッカ(から揚げ)はあるものの、残念ながらビリヤニは見当たらなかった。店の人に聞いてみると「まだ来てない」とのことだったが電話で確認してくれてすぐに持ってきてくれることになった。

待つこと10分くらい、自転車で私のためにビリヤニ1個を持ってきてくれた。まだまだアツアツのビリヤニ。選択の余地はなく500円のチキンビリヤニだった。何でも近くの行徳ビリヤニハウスで作っているとのこと。

ただ、確認はしてないけど本家の行徳ビリヤニハウスでも1個500円では買えないんじゃないだろうか?ということで無事この日の夕食を確保。続いてメインイベントのコンサート会場へ。会場はタワーホール船堀というところ。


行徳からは5㎞くらい。ちょうど雨も小康状態となったところで歩いて向かった。すると間もなく再び土砂降りになり、軽く後悔しつつもそのままとぼとぼと歩いて東京に向かったのだった。行徳からは旧江戸川を越えればもう東京の江戸川区。


そして開場時間ピッタリの13時15分ごろ船堀に到着。タワーホール船堀はもちろん初めて。なかなかしゃれた建物だった。先日の浦安音楽ホールよりも二回りくらい大きな立派なホールだった。


この日のコンサートはアンサンブルディマンシュというオーケストラの第89回公演。プログラムはモーツァルト暗殺疑惑で悪名高いアントニオ・サリエリにちなんだもの。14時開演で前半はサリエリの序曲「海の嵐」とヴォジーシェクの交響曲ニ短調。当然どちらも知らない曲。


休憩を挟んでこの日のメインディッシュはサリエリの弟子のひとり、ベートーベンの交響曲第6番「田園」。さすがにこれは聴いたことがある名曲中の名曲。演奏は有料(1000円)だけあって先日のレベックアンサンブルよりもやや上手の印象。


全体的なバランスがよくて気持ちよく音楽に浸ることができた。やっぱり田園はいい曲だなあ。さらにアンコールもやってくれて、軽快なワルツ。知らない曲だったけどどうやらモーツァルトの「そりすべり」という曲だったみたい。


さて、しばし至福の時間を味わってホールを出ると期待通り雨は止んでくれていた。この日の宿は上野。さすがに歩くには遠いけど電車代節約のため亀戸まで歩いていくことに。


途中で通ったサンロード中の橋という商店街。シャッターが下りたままの店も多かったけど古き良き商店街といった感じで活気がある。それに意外と安いので野菜など買いたくなったほど。もちろん買わないけど。


亀戸から電車でお茶の水に移動して買い物。ディスクユニオンお茶の水クラシック館でやっぱりクラシックのCDを物色。ここからは再び歩いて上野方面へ。途中また雨が降ったりもしたけど19時過ぎに無事ホテルに到着。


この日の宿はWTH UENO(World Travelers Hostel Ueno)というホテル。ドミトリーがBooking.comで1214円のまずまずの安宿。ただ、一応カーテンで仕切れるもののプライバシーはあまりなく、カウンターテーブルや荷物を置くスペースもなくちょっといまいち。


タオルとバスタオル、歯ブラシが備え付けなのはよかった。シャワーを浴びてお待ちかねの夕食はヒラマートのチキンビリヤニ500円!大きめの容器にびっしり詰まったビリヤニにでっかい鶏肉が2個埋まっている。辛くはないけどいろんなスパイスを利かせた複雑な味の本格的なビリヤニ。


しつこすぎず適度な塩加減で激ウマ!これが500円というのは破格だと思う。めちゃくちゃおススメ!いずれ600円のマトンビリヤニも挑戦したいところ。すっかり満足したところでこの日は早めに眠りについた。雨の中本当によく歩いた一日だった。