2022年12月10日土曜日

土砂降りの中指宿市から枕崎市へ~南九州自転車旅2022年11月(10日目)

 2022年11月29日(火)、この日は指宿のお宿やまびこというホテルで朝を迎えた。

予報通り外は大雨の様子だけど、当然ながらホテルの中は安全で快適。さて、お楽しみの朝食は7時から。確か、Booking. comではバイキングとなっていた気がするけど、昨日チェックインする際朝食は何時からにするか聞かれたので、おやっと思っていたところ、


やはりバイキングではなく普通の朝食だった。焼き魚はカマスの半身。ここのところカマスは買って食べる魚ではなく釣って食べる魚なのでなおさらありがたみがない。それでもまあ、ご飯とみそ汁はお代わり自由だったのでお腹一杯食べたし、実質900円なので文句はない。


外を見ると、雨に加えて風もものすごい。昨日一応この辺りにリーズナブルに泊まれるホテルはないか探してみたのだけど、やはりもう残ってはいなかった。なので予定通り今日は枕崎のキャンプ場まで行くしかない。

ならばせめてJR で行こうかと調べてみると、なんと悪天候で運転見合わせ中。やはり自転車で行くしかなさそう。諦めて出発の準備に掛かった。ここから枕崎までは4、50km。ゆっくり走っても4、5時間あれば着くだろう。

この日雨のピークは早朝で、段々天気は回復していく予報となっているので、できるだけ出発を遅らせたほうがいいとダラダラ過ごしていたものの、さすがに飽きて9時半ごろには出発することに。


今回はバックパックをごみ袋でくるんだ上にパックカバーを上から掛けてみた。これだとよっぽどのことがない限り荷物が濡れることはないだろ。フロントバッグには気休め程度だけどレジ袋を掛けておいた。

そして雨具の下は、どうせ濡れるだろうとズボンはバックパックに仕舞って直接ウィンドパンツを履いた。天気がよければ開聞岳をぐるっと回ってみようかとも思っていたけど、こんな天気なのでひたすら226号線を西に進む。

まず長い登り坂を登りきってトンネルをくぐると、今度は下り坂。路肩は川のように水が流れており、一瞬で靴がびしょ濡れになった。もはや何も考えずに黙々と漕ぎ続けるしかない。


そんな中前方には雲に覆われた開聞岳が。しかし上空にはうっすら青空が覗く。天気予報では夜まで降り続くはずだけど、もしかするともうすぐ晴れてくるのか?


するとしばらく経った10:40頃には雨が止んでみるみる晴れてきた!


あっという間に晴天に。このまま天気が回復するとは思えないけど、これはラッキー。今のうちに距離を稼いでおこうとペダルを踏む脚に力が入る。


お昼を回ったが、朝食をたっぷり食べたおかげでまだお腹は減っていない。また雲行きが怪しくなってきたけど
12:40頃眼下に枕崎市街が見えてきた。


一気に下って
12:45 頃枕崎市街に到着。町に下りてきた瞬間鰹節の匂いが漂ってきた。


強風吹きすさぶ枕崎港。


市街地を抜けて海沿いを進むと特徴的な岩が見えてきた。


そしてちょうど13時頃、この日の目的地火之神キャンプ場に到着。ここもバツグン雰囲気だけど無料!予約も必要なし!


ただ今にも降りだしそうな雰囲気。テントを張って荷物を中に入れようとしていると、とうとう大粒の雨が落ちてきた。ギリギリセーフ!


何はともあれ、荷物をほとんど濡らすことなくテントに潜り込むことができて一安心。まずはコーヒーを淹れて昨日買っておいたあんドーナツを昼食代わりに食べた。


そのうちまた雨は止んで晴れてきた。正面には開聞岳が雲間に浮かぶ。


さすがに
今日は釣りをする気はなかったものの、風は収まり目の前は海。思いの外滑りにくくて足場のよさそうな磯場に、もしかするとヒラセイゴでも釣れるんじゃないかと思うと居ても立ってもいられなくなり、フライロッドを手に海辺に降りたのだった。


ただやはり、打ち寄せる波になすすべなく撃沈。まともにフライを
泳がせることもできず30分ほどで諦めたのだった。テントに戻って焼酎を飲みながら夕食の準備。


今日も夕食はチキンハンバーグ丼。大雨の中、自転車で走ってのキャンプはどうなることかと不安で仕方なかったけど、終わってみれば靴がびしょ濡れになったくらいでほぼいつも通りの一日だった。この旅も残すところ数日、あとはとりあえず無事実家にたどり着ければなにより。

  • この日の走行距離:45.1km

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