2023年2月19日(日)、今日は6時過ぎの列車で移動するので4時に目覚ましを掛けていたのだが、やはりその前に目が覚めて3時半に起床。
すぐにネットで切符の状況を確認すると既に確定済み。ただし、なんとウェイティングリストのまま。元々のWL80がWL15まで繰り上がっているものの、残念ながら席は取れなかった模様。これだとやっぱり乗れないんだろうか?必死にネットで調べてみると、e-チケットだと自動的に払い戻しになって切符は無効になるそうだけど、窓口で買ったチケットは、席はないけど乗ってもいいらしい。そういうシステムだからインドの鉄道はいつも座席以上の人が乗っているんだな。
ということで、今日はチェンナイ(マドラス)まで約7時間席なしになってしまったけど、諦めて駅に向かうことに。まだ早いけど4時半にホテルをチェックアウト。駅に行ってみるとまだプラットホームが決まってないので、一旦町に戻ってとりあえずのチャイ(10ルピー)。
朝食を食べられそうなところを探してみたけどやっぱりこの時間はまだ早すぎ。駅の食堂は高そうだし、我慢して後で非常食のお菓子を食べることにしよう。そうこうしているうちにホームが決まり、列車が入ってきた。
この列車はここヴィジャヤワダ始発、チェンナイ終点でエアコンシート席と2等シート席のみの編成。今回は2等シート席でヴィジャヤワダからチェンナイまでは180ルピーと安い。席は取れなかったけど。
定刻の6:10ヴィジャヤワダ駅を出発。この時点ではちらほら空席があるものの、途中の駅からもどんどん乗り込んできて、やがてすし詰め状態に。
私は最初から出入口付近の壁にもたれかかれる場所を確保した。そのうちだんだん空いてきて座れるんじゃないかと期待したけど、期待に反して増える一方。やがて体勢を変えることも出来なくなったのだった。
この苦行のような鉄道旅に、そう言えば昔のインドの鉄道っていつもこんな感じだったよなあ、などと懐かしい思いに浸りつつ耐えること6時間、12時頃ようやく降りる客が増えて座れることになったのだった。
へなへなと崩れ落ちるように席に座り込んだ。それにしても今回は昼行便でよかった。これが夜行だったら悲惨な夜になっていたことだろう。
途中最大で50分くらい遅れていたのが、挽回して10分少々遅れの13時過ぎにチェンナイ・セントラル駅に到着。だいぶ南下してきたせいか、太陽の光が一段と強さを増したような印象。
地下道をくぐって道路の反対側に渡り、安宿が多そうなチェンナイ・エグモア駅方面を目指す。
前回2002年の時はチェンナイ着発の便でインド入りしたはずなのでチェンナイには間違いなく来ているのだけど、全く記憶がない。なので初めて来たようなもの。ヴィジャヤワダから来ると物凄い大都会に来たような感覚で圧倒された。
日本では考えられないような、巨大かつ豪華なな建物が並ぶ。洋装の女性も多くて別世界に来たかのよう。かと思うと巻きスカート姿の男性も多くて面白い。北インドのルンギのような膝下丈のものではなく、ミャンマーのロンジーに近い踝丈のもの。膝上までたくし上げている人も多い。
さて、歩くこと20分くらいでエグモアエリアに到着。目を付けていたRegal Lodgeに行ってみると、シングルが400ルピーに12%の税がかかって450ルピー。この税金はチェンナイ特有なのか、それともタミルナードゥ州のものなのか。
それはさておき、もう少し安いに越したことはないのだが、一応予算の500ルピー以内だし部屋もここ最近泊まってきた部屋からすると格段にいい。疲れきっていたこともあり1軒目のここに決定。荷物を置くと、すでに14時を回っているので遅めの昼食へ。
軽めに済ませようとエグモア駅前のImpala Food Stationというところに入った。ベジビリヤニ60ルピーを注文。
これはビリヤニというよりも普通の炊き込みごはんという感じだけど、いろんなホールスパイスや青唐辛子が効いていて、これはこれで非常においしいものだった。部屋に戻って水浴びと洗濯を済ませるとしばらく休憩。
夕食はしばらくエグモア駅周辺を探索してみて、結局今日もビリヤニにした。チェンナイも独特のビリヤニがあることで有名なところ。何でもこの辺りのビリヤニは生米から炊き込むのが特徴とのこと。
小さな1軒に入ってみると2種類あるうち、ナインティ(90)というのが聞き取れた方を選んだ。
生米から作っているだけあって、しっとりとしていて油っけ少なめのビリヤニ。ホールスパイスがふんだんに使われていて結構スッキリとした味わいだった。全く英語が通じなかったけどたぶんビーフビリヤニ。90ルピーと値段もお手頃だった。ただ冷めていたのがちょっと残念。
食後のチャイ(10ルピー)を飲んでホテルに戻った。ようやくアーンドラプラデェシュ州を出てタミルナードゥ州に入った今回の旅。大都市が苦手な私としてはチェンナイは町がデカすぎてもて余しそう。切符の関係でここにも3日滞在するつもりなのだけど、早くもちょっと気後れ気味。