2023年2月27日月曜日

チェンナイ2日目~南インド周遊旅行2023(16日目)

 2023年2月20日(月)、チェンナイのRegal Lodgeで朝を迎えた。

ここも天井付近の壁の一部が欄間状態で蚊は入り放題。なので当然蚊取り線香を点けて床に就いたのだが、それでも蚊に刺されまくって起きては痒み止めを塗り、を繰り返してよく眠れず。5時頃には起き出すことに。

もしかすると蚊取り線香の品質にムラがあって今回のは効いてないのかも、とも思ったけど、電気を点けると床はもとよりベッドの上にも蚊の屍が散らばっている。1階の部屋ということもあるのか、蚊の供給量が蚊取り線香のキャパを上回っているのだろう。


その後も蚊と戦いつつ、明るくなるのを待って7時過ぎに朝食に出掛ける。今朝は昨日の昼に入ったImpala Food Stationの隣のボロい軽食屋に入ってみた。パロッタを注文。


北インドのパラタと同じようにパイのように薄い生地が層状になったパンで、北インドでは中にチーズとかジャガイモなど具材を入れたものが多いけど、こちらはプレーンなパロッタをサンバルで食べるスタイル。45ルピーと思ったより高かったけど、手持ちの小銭が3ルピーしかなかったので43ルピーにまけてくれた。


今日
も最早日課となっている駅の予約窓口へ。もう席なし乗車は避けたいので、旅の終盤長距離移動が必要なルートは早めに予約しておくことにした。できればルートや日程はその時の気分で決めたいところだけど背に腹は代えられない。


エグモア駅の予約窓口は私が滞在している南側ではなく北口側にあった。
ここは順番に椅子に腰かけて徐々に隣へ隣へとズレていくスタイル。朝ということもあってか混んでおらず非常にスムーズで、あっさり買うことができた。ここではコピーはおろか、パスポート自体の提出も必要なかった。


これでこの旅の最終盤、ハイデラバードに戻るルートと日程が確定。その後ホテルを変えようといくつか当たってみたものの、どこも泊まれそうにない。蚊が多すぎるし、部屋の中でネットが繋がりにくいのが難点だけどRegal Lodgeで我慢するしかなさそう。


さて、
今日はチェンナイの繁華街の一つでムスリム街でもあるトリプリケインという地区を散策してみることに。エグモアエリアから川沿いの道を南東方向に歩いていく。柵の向こうの河原に牛がいたので立ち止まって見ていると、


牛もこっちに近づいてきた。何か欲しそうだけごめん、写真撮るだけ。


チェンナイも交通量が多くて道路を横断するのが一苦労。こんなのでよく交通事故が多発しないもんだよな。してるのかもしれないけど。


トリプリケイン自体はムスリムが多いのでビリヤニ屋とかケバブ屋が多いのと、あとはゲストハウスが固まっている旅行者エリアという感じ。特に面白いものはなかった。今回トリプリケインに来たのは町歩きよりも昼食のため。そんなビリヤニ屋が軒を連ねるエリアに老舗のミールス屋がある。


Kasivinayaga Messというお店。たぶんチェンナイで一番有名な店だと思う。12時過ぎに行くと「MEALS READY」の看板が。早速中に入る。ここはミールスのみで、リミットミールスが
100ルピー。ギー(油)+ダル、カード(ヨーグルト)が別料金でそれぞれ10ルピー。せっかくなので全部頼んで120ルピーだった。


小学校の机のようなテーブルがズラリと並べられ、その上に二つ折りにしたバナナの葉が置かれている。葉っぱを開いて、コップの水で埃を払って待っていると、次々にサーブされていく。


これにおかずがもう2、3品、それに汁物のサンバルやラッサムは随時ご飯にかけてもらえる。
アーンドラミールスとの違いは、野菜の天ぷらではなくポリヤルという野菜炒めが付くことか。今日はニンジンのポリヤルだった。リミットミールスだけどおかずは食べ放題。ご飯の追加だけ別料金みたい。


ここまで散々ミールスを食べてきてわかったのは、いきなりご飯にカレーを全部混ぜるのではなく、大体みんな白ご飯を少し残しておいて、最後にヨーグルトをかけてカードライスにして〆るということ。最近は私もそれに習ってカードライスでさっぱり〆る。


それにしてもここはおいしかった。それぞれのおかずの味がはっきりしていて、いろんな味やその組み合わせを自在に楽しめる。これぞミールスという感じ。
120ルピーと安くはないけど値段以上。明日も来ようかな。大満足でお店を出て帰路に就く。


帰りはメトロのガバメントステート駅西側を散策してみる。この辺りはスマホや電子部品関連の店が集まっている。物凄い人だかりだけど、それほど面白味はなし。


ぶらぶら歩いていると、茅葺き屋根の家が連なる通りに出た。


下町の雰囲気。ちょっとしたスラム街のようでもあるが。


帰りに石鹸を買って帰った。「Hamam」というブランドで10ルピー。石鹸はハンドソープを2つに切って小さなタッパーに入れて持ち歩いているのだけど、水質の問題か日本の石鹸はインドでは泡立ちが悪くて地味にストレスを感じていたところ。さすがにインド製はよく泡立って気持ちいい。


夕食は
今日もビリヤニにした。エグモア駅前の通りにある昨日と同じような店だが、こちらは店舗がなくて道端にプラスチックの椅子が置いてあるだけ。できればテーブルで食べたいところだけど、こっちの方が繁盛している様子。


こちらは1種類のみでやはりビーフビリヤニっぽい。こっちの方がやや油っけが多くてハイデラバードのビリヤニに近い感じ。温かいぶんこっちの方がおいしく感じられる。ただ、肉は昨日の店の方が柔らかくておいしかったかな。こちらも90ルピー。


ところで連日の蚊との攻防に疲れはて、蚊取りマットや蚊取り線香では限界があると感じ、もう物理的に防ぐしかないと考えて今夜は蚊帳を張ることにした。ベッドの構造上四隅をガイラインで張れないので、枕とバックパックで支える形。ちょっと心許ないけど、
今日こそぐっすり眠りたいところ。