2023年2月10日(金)、ジャグダルプールに向かう寝台バスで朝を迎えた。
夜明け前は結構冷え込んで、長袖シャツとウィンドシャツを着込んでしのいだ。それでも寝台バスは快適なので、できるだけ遅い時間に着いてくれないかと願っていたものの、順調に進んで5時過ぎにはジャグダルプールに到着したのだった。Google mapで確認するとジャグダルプールのバススタンド前で降ろされたようだ。バスはそのままさらに先のウメルコーテというところまで行く模様。
まだ真っ暗だし寒いので、唯一営業しているチャイ屋でチャイ(10ルピー)を飲んで人心地が付くと、バススタンド内のベンチで夜が明けるのを待つことにした。
明るくなってきた6:50頃行動開始。とりあえず町の中心っぽい市場周辺を目指して歩き出した。
途中で朝食を食べたかったのだが、まだどこも営業しておらず、市場も準備中といったところ。ようやく見つけた屋台で適当に注文すると、
出てきたのはドーサだった。デカいわりにボリュームはないのだけど、これも南インドの軽食の定番でなかなかうまい。値段は30ルピー。
さて、8時近くなったところでホテル探しに掛かったのだが、これが難航。たぶんほとんどが外国人不可なんだとは思うけど、「フル」と無下に断られ続けて気が滅入ってくる。唯一泊まれそうだったHotel Golden Palaceは1泊1000ルピー。800まで値切れたけどまだ高過ぎ。
結局バススタンドの辺りに戻り、こちらでも散々断られ続けた挙げ句ようやく泊まれることになったのはAshiyana Dormitoryというホテル。窓なしの個室が800ルピーとバカ高いので、250ルピーのドミトリーで手を打つことにした。
プライバシーなし。各ベッドにコンセントがあるのが唯一の救い。空いているこの時間に手早く水浴びと洗濯を済ませ、昼食がてら再び市場方面に戻った。
ジャグダルプールのサンジェイ市場、ここでは日曜に定期市が開かれるらしいのだが、常設の市場でもあるみたいで金曜日のこの日も結構賑わっていた。
明らかにヒンズー教徒やイスラム教徒とは違う、この辺りの部族っぽい人たちも多くてテンションが上がる。ただ、期待していた市場の飲食コーナーはスナック程度しかない。こういうときに限ってなかなか飲食店も見つからず、さらに散々歩き回ってようやくそれっぽいところを発見。
ハイデラバードでは看板類はほぼ全てアルファベット表記だったのが、ここではほとんど現地文字。先程のホテルの件といい、アウェー感が半端なく、居心地が悪いことこの上ない。パッと見レストランっぽくはないけど中に入ってみると座るように促され、出てきたのは、
北インド風のベジターリ。結構高そうな雰囲気だけど、ベジなので高くても200ルピーはしないだろう。味はそこそこ、この後ご飯も出てきて、食べ放題なのでボリュームは十分。120ルピーと思ったほどには高くなくてまあまあ満足できた。ただ、せいぜい100ルピーの味だったかな。
ジャグダルプールには周辺の定期市を巡りながらのんびり滞在したいところだったけど、ほとんど英語も通じないし、ホテルも今一だし、早々に切り上げることにしてこれからの作戦を練る。とりあえずここでもう1泊我慢して、明後日の夜行便で次の目的地、ヴィシャーカパトナムに向かうことにした。
聞いてみるとヴィシャーカパトナム行きのバスはエアコンありの寝台が600ルピー、鉄道だと220ルピーだけど日曜の夜行便はすでにキャンセル待ち。しかも夜中の2時とか3時に着くという旅人泣かせの便。それでも値段に負けて鉄道のチケットを買いに行くことに。
ジャグダルプールの鉄道駅は町の南外れにあり、私が滞在しているニュー・バススタンドからはそう遠くない。行ってみると通常のチケット窓口は混雑しているものの、予約窓口は空いていてあっさり買うことができた。ただWL(ウェイティングリスト)59番目。
ここバススタンド周辺は、選ばなければ飲食店はそこそこあって便利と言えば便利。夕食はぶらぶら歩いていると声をかけられたとある一軒に入った。そこは英語のメニューがあって助かったけど、やたら種類が多い。こういう店は期待できないんだよなあ。
仕方ないので値段で選んでフィッシュビリヤニ100ルピーを頼んでみると、やっぱり中途半端なべちゃっとしたビリヤニが出てきた。本場ハイデラバードで修行してきた私からするとこんなの邪道の邪道。何だか何もかもが噛み合わない感じのジャグダルプールなのであった。。。