2023年3月1日水曜日

チェンナイからチダムバラムへ~南インド周遊旅行2023(18日目)

 2023年2月21日(水)、今日はチェンナイから南に200kmほど下ったチダムバラムというところまで移動する。

7:15発の列車に乗るため5時前に起床。昨夜は最初から蚊取り線香と蚊帳のダブルで防御体制を取ったためわりとよく眠ることができた。

起きるとすぐに席の状況をチェック。するとWL111からWL15まで繰り上がってはいたものの、またしても席なしで確定済み。ガクッ。1週間も前に手配しておいたというのに。ただ今回は4時間ほどの行程。前回に比べればかなりマシだろう。それにしても南インドの鉄道旅はなかなか手強いものがある。


5:40ホテルをチェックアウトして出発。朝食はいつもチャイを飲んでいて顔馴染みになっている屋台で済ませることに。ここは毎日朝食後に寄っていたので、こんな時間に来ると「もう日本に帰るのか?」という問いに「いや、チダムバラムに行くんだ」と答える。それだけの会話だけど何だか名残惜しい瞬間。


それはさておき、揚げ物はどれも10ルピー均一とのことで、食べたことがない3つを選んだ。ボンダと呼ばれる粉分多めのかき揚げのようなもの。左下のは甘いドーナツのような、クッキーのようなものだった。食後にチャイを飲んで40ルピー。ボリューム満点の朝食となった。


6時過ぎにエグモア駅に向かうとすでにホームが決まっており、列車も到着していた。今回の列車はここエグモア駅始発でチダムバラムのもう少し先のティルチラパッリ行きの便。チェンナイからチダムバラムまではSL(スリーパー)クラスで210ルピーだった。


どうせ席が取れないんだったらもっと安い2等シート席にしておけばよかった、とも思ったけどどうやらSLで正解だった。既にぎゅうぎゅう詰めの2等席に対し、SLは寝台席だけあって作りに余裕がある。とりあえず空いている席に座って様子を窺うことに。


定刻の7:15エグモア駅を出発。途中車掌が回ってきて検札があったけどとりあえずそのまま座っておいてよさそうな雰囲気。


途中駅で乗客が乗ってくると一応席を立って様子を窺うのだが、そんな感じでのらりくらりと過ごしているうち、結局一度も席を追われることなく最後まで座っていることができたのだった。いや~助かった。


20分ほど遅れた11:35チダムバラムに到着。チダムバラムはナタラージャ寺院というヒンズー教寺院の門前町として有名な町。


だからと言って落ち着いた雰囲気なのかというとそんなことは全くなく、小さな町なので車はそれほどでもないものの、人とバイクがやたら多くて騒々しい、やはりいかにもインド的な町だった。


町の中心部近まで歩いてとりあえず最初にロッジの文字が目に入ったPradeep Lodgeに入って聞いてみると、ダブルルームが400ルピー。シングルルームはないようで、ディスカウントも不可。


部屋のクオリティーからするとちょっと割高な感じもしたけど、他を当たるのも面倒なのでここに決定。ボロいけどわりと清潔な雰囲気ではあった。すでにお昼を回っているので荷物を置いて昼食に出掛けた。


やって来たのはUdupi Sri Krishna Vilasという食堂。ミールスを注文した。


ここはポリヤルではなく野菜の天ぷらが付くアーンドラミールスに近いタイプ。丁寧に作られていてなかなかうまい。Kasivinayaga MessやヴィジャヤワダのSri Ramanjaneya Vilasには敵わないけどそこは好みの問題かも。105ルピーと値段も手頃で満足度の高い昼食だった。


食後はやはりナタラージャ寺院に行ってみる。南インドのヒンズー教寺院らしいカラフルな塔がそびえ立つ。


サンダルを脱いで中に入ると、本尊かと思っていたこの塔は門。東西南北四つの門に同じような塔が立ってる。


インドではよく見かけるやつではあるけれど、とにかくデカいので迫力があって見応えがあった。


この壁の中に本尊があるのだけど、中は撮影禁止。遺跡の類いは世界遺産になったりすると途端に入場料がバカ高くなって入る気が失せるけど、こういう現役のお寺はタダで入れるのがいい。


部屋に戻っていつものように水浴び、洗濯からの休憩タイム。18時過ぎに夕食に出掛けようとすると、沿道に人が並び、警察官が交通整理をしている。


英語が全く通じないのでよくくわからないけど、18時半から何かあるらしい。私も2階から見物することに。


すると警察車両が何台か通過して交通整理はあっさり解除。


一瞬で元のカオス状態に戻ったのだった。何かパレードのようなものを期待していたのだけど、どうやら要人を乗せた車が通過しただけだったみたい。


あらためて夕食に出掛ける。今日は軽めにティファンにしておこうかと歩いていると、チャパティの生地を捏ねているおっさんに声を掛けられたので入ってみた。


小さな揚げパンのようだけど、これも薄く伸ばした生地をクルっとまとめたパロッタらしい。揚げもちのような食感で、カレーソースも香ばしくてめちゃくちゃおいしい。


おっさんが気を利かせてくれたのか、何も言わないのにオムレツと目玉焼き、それにサラダも出てきた。どれもうまくて65ルピーだったのはいいけど、おっさんにタバコをせがまれて、タバコくらいならいいかと買いに行くと100ルピーもして却って高くついたのだった。


何だか不満が残る結果。一箱じゃなくて1本にしておばよかった。気を取り直して夜のナタラージャ寺院をチラッと見学し、


チャイ(10ルピー)を飲んでホテルに戻ったのだった。