2023年7月27日木曜日

ラージャスタン州のビカネールに到着〜北インド周遊旅行2023(10日目)

 2023年7月20日(木)、この日はパタンコートからラージャスタン州のビカネールに向かう夜行列車の中で朝を迎えた。

乗車時にはほぼ満席だったこの列車も、途中のアムリトサルでほとんどの乗客が降りて朝にはガラガラになっていた。


7時頃到着したフィロズプール駅(Firozpur Cantt)で長めに停車するようなのでホームに出てチャイ(10ルピー)を購入。昨日買っておいた揚げ物と合わせて朝食とした。カレー味のポテサラ入りサンドイッチの揚げ物2つとサモサ。3つで30ルピー。


せっかくガラガラなのでここで私がよく利用しているインド鉄道ぼSL(スリーパー)クラスの車両の紹介を。こちらは横列。3人掛け向い合せのシートの背もたれを持ち上げると中段の寝台となり、上中下3段の寝台になる。


一方こちらが縦列。下段の寝台を真ん中から持ち上げると向い合せの座席になる。最上段には横列縦列とも常設の寝台となっている。一般的には下段のほうが好まれそうだけど、下段や中段はこちらが好きなときに横になれないので私は上段が好み。


それにインドの列車は窓がキチンと閉まらないので、下段や中段だと朝方寒い思いをすることも多々ある。それに横列の上段だと座席モードのときは通路側の席なのだが、縦列の上段だと確実に窓際に座れるのだ。今はネットで予約するときに好きなポジションを指定できるのでありがたい。


列車は順調にパキスタンとの国境付近を南下している模様。田園地帯のパンジャブ州を過ぎ、ラージャスタン州のスラトガール(Surat Garh)辺りから周りは砂漠地帯に変わった。風と共に砂が運ばれてきてすぐに全身砂まみれになってしまう。


鉄道の職員が昼食のオーダーを取りにきたのだが、高そうなのでスルーして他の車内販売を待っていたのだけど、水のボトル以外は待てど暮らせどやって来ない。


14時前、ようやくやって来た豆菓子(20ルピー)を買って昼食とした。ボリュームは全然足りないけどスパイスやパクチーなどのハーブが効いていて結構うまい。


定刻より10分遅れの15:20ビカネール・ジャンクション駅に到着。ビカネールはラージャスタンではかなり大きな町だけどあまり観光化されておらず好きな町。


観光地があまり好きでない私は20年以上前初めてインドに来たときもこの町を訪れたし、10年ほど前にも来ているので3回目。ただ当時は当然スマホなどなく、自分がどこにいるのかわからないまま行動していたので、町の印象は残っていても構造は全く覚えていない。


なので初めてのようなもの。何はともあれ先ずはチャイ(10ルピー)を飲んで休憩し、早速ホテル探しに掛かった。


以前は確かロンリープラネットに紹介されていたホテルに泊まったはずだが、もう覚えていないし今回は鉄道で来たので駅周辺のホテルを当たってみることに。


ただこの辺りも外国人不可のホテルが多いのだろう、何軒か断られてやって来たSansiddhi G.H.、どう見ても300ルピーが適正価格のバス・トイレ別、狭いシングルルームが500ルピーとか言ってきた。


ほとんど英語が通じない中粘って交渉し、疲れていたので400ルピーになったところで妥結。とにかく早く水浴びして砂を流し落としたい。手早く水浴びと洗濯を済ませ、暑くて喉が渇くのでサトウキビジュースを飲みに駅前に出掛けた。


意外とさっぱりしていて喉が渇いているときには最高にうまいサトウキビジュース、1杯20ルピー。


一旦部屋に戻り、19時過ぎに夕食に出掛けようとしたところまさかの本降りの雨。仕方なく傘を差して出掛けた。ホテルからすぐのとある食堂に入ってみる。ここはインド文字の看板しか出てないのだけど、80という文字が見えるのでターリが80ルピーと解釈。


するとやはり席に着くと何も聞かれないまますぐにターリが出てきた。これはうれしい食べ放題のパターン。おかずはパニール、サブジ、ダルにタマネギのサラダ。まずはギー(油)がたっぷり塗られたチャパティで味わっていく。


チャパティを6枚食べたところで後半戦はご飯。山盛りのライスを平らげて大満足の80ルピー。昼食を(ほぼ)抜いた甲斐があったというもの。食堂を出る頃には雨も止み、いい気分で部屋に戻ったのだった。