2023年7月30日(日)、今日はブージからラージコートという町に移動する。
当初の予定では、ここからさらに西に進んでインドのほぼ最西端でヒンズー教の聖地になっているナラヤンサロヴァーという町に行くつもりでバスの時刻も聞いておいたのだけど気が変わった。前回行った最南端のカンニャクマリもそうだけど、聖地はインド人にとっては観光地でもある。行けば記念にはなるものの、大抵食べ物屋はパッとしないし、生活感が希薄なので個人的にはそれ程楽しめそうにない。それよりももっとグジャラート州を広範囲に回ってみようと思えたのだった。
ということでカッチ地方はこのくらいにして、ここからはその南にあるサウラシュトラ地方(カティヤワール半島)に向かうことに。ラージコートはその中心地。ブージからラージコートへは結構時間が掛かりそうなので、5:45頃起きるとすぐに準備して6:15頃ホテルをチェックアウトして出発。
ようやく明るくなり始めたところをバスターミナルに向かって歩いていると、バイクの人に声を掛けられてバスターミナルまで乗せていってもらえました。ほんとカッチの人は親切な人が多い。ありがとうございました!
6:35バスターミナルに到着。あれがラージコート行きだと教えられてバスに乗り込むと、程なく6:45ブージのバスターミナルを出発。順調に行き過ぎてチャイを飲む間もなかった。今回は2x3列シートのオーディナリーバス。ラージコートまでは167ルピーだった。
50人乗りくらいのところ、10人くらいの乗客で出発。ただ途中からどんどん乗り込んできて、すぐに座れない人も出てくるくらいになったのだが。
10時過ぎに最初の休憩になったが、高そうな割においしそうに見えるものがなかったので1杯20ルピーのチャイだけにしておいた。
このおばさんの腕輪も凄いな。
サウラシュトラに入ると明らかに湿潤地帯に入ったような雰囲気。半分冠水した道を進んでいく。
13時半頃ラージコート市の外れで2回目の休憩。後ちょっとなので休憩するよりも進んでもらいたいのだが、もしかするとこのバスはラージコートが終点ではないのかもしれない。ここでもチャイ(10ルピー)だけにしておく。
14時過ぎ、7時間ちょっと掛かってようやくラージコートに到着。ラージコートのバスターミナルはそれまでとは比べ物にならないくらい近代的な施設だった。
巨大な複合施設のような外観。昼食はまだなのだが、時間が中途半端なので先にホテル探しに掛かる。しかしこれが意外に難航。ホテルはいくらでもあるのだが、フルとか外国人不可とかで断られ続ける。5、6軒回っていつの間にかグルっとバスターミナルの裏に戻り、目に付いたHotel Haashに入ってみた。
ここはバス・トイレ付きのシングルが300ルピー、ダブルが500ルピーといい感じ。シングルにしようとパスポートを差し出すと、レセプションの若者はオーナーに電話し始めた。通常これは断られるパターンなのだが、ワンピース好きで日本びいきの兄ちゃんが粘ってくれたみたいで無事泊まれることになった。
何でも私がこのホテルに泊まる初めての外国人旅行者なんだとか。それにしてもここは値段の割にかなりいい部屋だった。バスルームは汚いけど、密閉性は悪くないし、何より今回初めてファンの風量調整ができる!
ようやく落ち着いたところで遅めの昼食へ。ここはバスターミナルの裏手で飲食店はたくさんある。たくさんありすぎて決めきれないので適当な店に入ってターリ80ルピーを注文。
いつものグジャラーティ・ターリだけど、やっぱり場所柄一見さん相手だからか、どれもちょっと気が抜けたような味ででイマイチだった。
口直しにチャイ(10ルピー)を飲んで部屋に戻った。ラージコートでは大鍋でチャイを作るのが主流みたい。
水浴びと洗濯を済ませると、まだあまりお腹は減ってないけど19時過ぎに夕食に出掛けた。夕食はGoogle mapで調べてムスリム系の食堂へ。恐らく日曜日だからだろう、途中の通りはバリケードで歩行者天国のようになって古着市となっていた。
そうしてやって来たのはイクバル・レストラン(Iqbal Restaurant)というお店。全体的にやや高めだけど、その分ちゃんとした料理が食べられそう。かなり繁盛していて相席だったし。今日もチキンビリヤニのハーフ120ルピーを注文。
これはしっかり作り込まれたまともなビリヤニ。値段からすると量が少ないけど、今日のところはこれくらいでちょうどいい。
さっきも飲んだホテルの下の店で食後のチャイを飲んで部屋に戻った。グジャラートのチャイはラージャスタンと違ってカルダモンは入ってないようだけど、どこも濃厚で結構うまい。何か秘密があるのか、そのうち作り方を聞いてみるとしよう。