前からちょっとした服とかアウトドア用品の補修・改造用にミシンが欲しいと思っていたんですが、昨年給付金が貰えたのを機にとうとう買ってしまいました。
ただミシンといってもピンキリで、恐らく性能は値段に比例してそうな感じ。長年欲しいと思いつつも、いざ買っても使いこなせるかわからないし、すぐに飽きてしまう可能性もある。調べてみたところ安い家庭用ミシンは1万円ちょっとからあったので、とりあえずはそういう初心者用を買うことにして機種選定に入った。
まず家庭用ミシンには電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンというのがあるらしいのだが、調べてみたところ価格帯を考慮すると私がやりたい服・アウトドア用品の改造なんかには電子ミシンがいいらしい。
家庭用ミシンというとブラザー、シンガー、ジャノメくらいしか知らなかったのだが、実際に買ったのはジューキ（JUKI）というメーカーのミシン。ジューキなんて聞いたこともなかったけど、調べてみると工業用ミシンではシェア世界一の大手らしい。
私は縫い目のパターンとかどうでもよくて、直線縫いでとにかくある程度厚手の生地も縫えるパワーがあり、かつ壊れにくそうなミシンが欲しかった。予算1～2万円くらい、パワー優先で出てきたのがこのジューキHZL-40N。
この価格帯だと最大手のブラザーはラインナップがなく、ジャノメはちょっとひ弱そうな感じ。なのでシンガーにしようと候補を絞り込み、Tradition II SN-521というモデルにほぼほぼ決めていたのですが、さらに調べているうちに出てきたのがJUKIのHZL-40。
Tradition IIもシンプルで質実剛健そうなミシンですが、HZL-40はさらに武骨な感じ。ただ、HZL-40はピンクのダイヤルが気に入らなかったところ色違いのHZL-40Nを発見。Tradition II よりちょっと高かったけど、私が買った昨年秋の時点では15000円くらいでした。
針やボビンなんかは付いていて、近所の100均で糸だけ買ってきて早速やりたかったズボンの改造を実施。DVDも付いているけど、それを見なくても説明書だけでセッティングも完了。試し縫いしてみると、直線縫いならいとも簡単にできて感動！
ところで海外旅行で暑い国に行ったときは短パンで過ごすことが多いのだけど、東南アジアやヒンズー教徒が多いインドではそれほど気にならないものの、ほぼイスラム教徒しかいないバングラデシュなんかでは短パンで過ごしているとちょっと違和感があった。
男性でも肌の露出は好まれないんだろうか、時々ご婦人の目線が私の足のほうに向き、気のせいかもしれないけど「まあ、何てはしたない」と思われているようなことが何度かあった。とは言え長ズボンでは暑いので、膝が隠れる7～8分丈くらいのズボンが欲しかった。
そういうズボンはもちろん売ってはいるんだろうけど、ちょうど普段よく履いていた速乾性のカーゴパンツが、右足のふくらはぎ辺りが擦り切れて破れかけるという謎の劣化。おそらくベンチシートのワゴンRに乗り換えて、ペダル操作で擦れてきたんだろうか？
これを改造すればちょうどいい長さになることを思いつき、早速やってみた。と言ってもカットしてアイロンで折り目を付けて縫うだけ。HZL-40Nはフリーアームなので筒状のものも簡単に縫えてしまう。
もうかれこれ10年か20年くらい履いているズボンなのでいい感じに生地も薄くなっていて暑い時期には最適。足首が露出しているだけでも全然違ってかなり涼しい。年初の南インド旅行では大活躍でした！
その南インド旅行には長袖シャツを新調して行ったのだけど、そこに思わぬ落とし穴が。これはアウトドア用とかではないけど、薄地のポリエステル混紡で乾きが早そうなシャツ。空港では胸ポケットにパスポートを入れておきたいところだったのが、ギリギリ入らない！
見てみると、補強のためかポケット上端が三角形に縫ってあって入口が狭くなっている。ということで前回の北インド旅行の前にこちらも改造。三角形の縫い目をほどいて2回くらい直線縫いをして補強。ぴったり入るようになりました！
ミシンがあれば裾上げとかこの程度の改造は超簡単。面倒なのはパターン出しと生地のカットで、本格的な縫製にはこれがネックになるのだけど、簡単な小物入れとか巾着袋とかを作って徐々にそういうのにもチャレンジしているところ。
調べていると糸だけは100均の安ものだとミシンに負荷が掛かってよくないらしいので、手芸用品店でフジックスの糸を何色か買ってきた。#60は洋服用にはちょっと太いけど、アウトドア用品だったらちょうどいい。針や糸も徐々に増やしていきたい。
ということで念願のミシンを手に入れた私。初めてなので他とは比較はできないけど、JUKIのHZL-40Nを1年弱くらい使った感じでは非常にいい選択だったと思う。まあそのうち飽きそうではあるけど、今は秋冬のアウトドアシーズンに向けていろいろ作っているところ。