2023年10月26日木曜日

2023年10月のクラ活

 さて今回は久しぶりのクラシックコンサート鑑賞。

確認してみると昨年12月以来10か月ぶりだった。最近の私はいっぱしのクラシックファンとなり、以前のようにとりあえずオーケストラが聴ければ何でもいいという段階は卒業。

行こうと思えばいろいろなコンサートに行けたのだが、今は気になるプログラムじゃないと出掛ける気がしなくなっている。一時期嵌ってみたブルックナー、マーラーから、最近ではシューマンとブラームスに凝っているところ。

シューマンなんて、以前は嫌いな作曲家No.1と言っても過言ではないくらいだったのが、まさかこんなに嵌ってしまうとは。。。シューマンというと思い出すのがマルタ・アルゲリッチというピアニスト。

30年くらい前の学生時代、当時ソロでの演奏をしなくなっていたアルゲリッチが、久しぶりのソロリサイタルをなぜか大分の別府でやるというので、当時住んでいた福岡からわざわざ泊りがけで出掛けたことがあった。

その頃の私はクラシックファンと言ってもドビュッシーやラベル、それにバッハを少々といった程度。そのアルゲリッチのコンサート、よりによってプログラムはシューマン。何でまたこんな時にシューマンなんだ、と思いつつもアルゲリッチということでしぶしぶ出掛けたのだった。

そのときは確かラベルの「水の戯れ」も演奏してくれてそれなりに楽しめたけど、やっぱりシューマン(確か「子供の情景」だったか)はさっぱり良さがわからず、ちょっと消化不良で帰ってきたような記憶がある。

改めてネットで調べてみると、それは1995年9月のことだったみたい(便利な世の中になりましたね)。それから早30年ちかく、その間ずーっとシューマンの良さは理解できなかったのが、ここにきて突然交響曲1番第1楽章の旋律が耳に残るようになり、すーっと体に入ってきた。

そうなると病みつきになってしまうのが(発狂して死んだ)シューマンという作曲家の魔力なのか、その作品を手当たり次第に聴きたくなり、今では交響曲全集だけでも5セットくらいは家にあるくらい。今一番好きな作曲家は、と言われるとダントツでシューマン!

と、前置きが長くなってしまったけど今回のコンサートは新日本交響楽団という団体の第111回定期公演。新日本という大そうな名前だけどアマチュアのオーケストラ。有料のコンサートだけど、前に行ったことがあるのかメールで無料の招待券がきた。

それでもプログラムが気に入らなければいかないところだけど、今回はシューマンの4番がメインということで即決。楽しみに待っていたところだった。当日は運よく快晴の秋晴れで絶好のサイクリング日和。


ということで2023年10月22日(日)、朝から自転車で出発。この日は泊りの予定だけどそれはまた別記事で書くとして、ダホンのボードウォークの登場。革サドルに替えて1年ちょっと、ようやく馴染んできたところ。


そして向かったのは何度か来ている東京のすみだトリフォニーホール。今回は指定席だったので開演間際の13:20頃到着した。大きなホールだけど席は8割方埋まっていて盛況な様子。


今日のプログラムは、前半がバッハの有名な無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ「シャコンヌ」の管弦楽版とメンデルスゾーンの交響曲5番「宗教改革」、後半がシューマンの交響曲4番という豪華なもの。


シャコンヌは超有名曲だけど管弦楽版を聴くのは初めて。独奏バイオリンとは全く別の曲に生まれ変わっていてなかなかおもしろかった。メンデルスゾーンは好きな作曲家だけど5番はややマイナーな曲。ただこの演奏を聴いて曲の良さに気付いた。帰って改めてCDで聴いてみたくなった。

そしてメインディッシュのシューマン4番。今回は普段演奏されている改訂版ではなく、初演時は不評だったらしい1841年初稿版とのこと。いつも聴いているくどい(そこがいいのだが)シューマンというより、ちょっとふんわりとした4番だった。

メンデルスゾーンにしてもこのシューマンにしても、難しいパッセージが多い難曲だと思うけど、すごい熱い演奏で大満足!やっぱり生演奏はいいですね。CDもいいけど、もっとコンサートに行きたくなってきました。この新日本交響楽団、次回も都合が合えば是非行きたい。