2023年10月19日木曜日

コーヒーブーム2023

 あれは今年8月に東北の朝日連峰に登っているときのことだった。

宿泊先の避難小屋に着いて、持ってきたインスタントコーヒーを作って飲んで寛いでいるとき、もっとキリっと苦みが効いたうまいコーヒーが飲みたいと唐突に思ったのだった。

コーヒーと言えば学生時代一時期凝ったことがあって、その時は豆専門店で淹れ方を教わり、鮮度が落ちないように100gずつ買ってきて飲んでいたのだった。もう30年くらい前の話し。

ただ社会人になると興味がお酒に移っていって、ジン、ラム、テキーラ、それからバーボンやスコッチなどウィスキーを嗜むようになってからは豆からコーヒーを淹れて飲むこともなくなった。

それ以来コーヒーと言えばインスタントで特に不満もなく過ごしていたのだけど、最近は日常的にお酒を飲むこともなくなったこともあって朝日連峰から帰ってくるとスーパーで安い豆を買い、100均でフィルターを買って早速自分で淹れて飲んでみることに。

喫茶店とか、最近ではネットカフェでインスタントではないコーヒーを飲むことはあったけど、やっぱり自分で淹れたコーヒーはうまい!昔は酸味が少なくて苦みが強いマンデリンという豆が好みだったけど、安い豆でも十分うまい。

それからしばらくは朝、昼食後、午後、さらに夕食後と1日に大きめのマグカップで3、4杯は飲む生活。ちょっと出掛けて疲れた時など、早く帰ってコーヒーが飲みたいと思うようにまでなった。ただ、夕食後に飲むともともと悪かった寝付きがさらに悪くなったような気がするので最近は控えているが。


久々に到来したそんな私的コーヒーブーム、ドリッパーは30年前に買ったものがあるのだが、アマゾンでの買い物ついでに新しいものを買ってみた。カリタのカフェ・トールというもの。

カリタ コーヒー ドリッパー 1杯専用 カフェ・トール ブラウン #04093

もともと持っていたのはメリタのドリッパー。こちらはかれこれ30年間使わなかったものの、またいずれ使うこともあるだろうと引越すたびに荷物に忍ばせ、捨てずにきたのだが、久々に使ってみようと出してみたところ、台座のところが割れてしまっていたのだ。


台座が割れたところで問題なく使用はできるのだが、ここは気分転換も兼ねて新調。メリタとカリタというコーヒー用具ではおそらく国内2大メーカー、名前が似ているので何か関係があるのかと思ったけど調べてみるとメリタはドイツ、カリタは日本のメーカーで関係はないらしい。

インターネットもそれ程普及していなかった30年前、メリタのドリッパーを買ったのはたまたま買いに行ったホームセンターにそれが売っていたからだと思うけど、メリタのドリッパーは1つ穴、カリタは3つという違いがあるらしい。


当時はそんなこと知らずに使っていたけど、何でもメリタの方は一気にお湯を注いでもおいしくできるように設計されているんだとか。そういわれてみると穴の位置やスリットの形状、配置にもこだわりを感じさせる凝った造り。


それに対して3つ穴のカリタはお湯の注ぎ方で抽出具合を変えやすいことから、日本では喫茶店でもよく使われているそう。こちらは比較してみるとかなりシンプルな造り。ドリッパーの性能よりも淹れ手の技術に委ねられるということか。


そんなことを知ってしまうとカリタを試したくなって買ってみた次第。今なら100均でもドリッパーは売っているけど、そこはやっぱりちょっとこだわりたいところ。ドリッパーって意外と邪魔になるのだけど、カフェ・トールはそのスリムな形状が気に入った。


200円ちょっとと安いので、買い合わせて送料無料の2000円以上にするのにちょうどよかったというのも大きいけれど。メリタは(おそらく)アクリル製で、スリットが深くて汚れが取りにくいのに対してこちらはポリプロピレン製で割れにくそうだし汚れも付きにくそう。


ただこの形状、カップに乗せた時の前後の安定性がちょっといまいち。やっぱり安定性は丸い形状のもののようがいいみたい。でも割れにくそうな素材とスリムな形状は、個人的にはメリットの方が多いかなという印象。

肝心の味のほうは、、、大した違いはないかな。しいて言うと、電気ケトルで沸かしたお湯を直接注ぐ今のやり方だとメリタのほうが濃いめでコクがあるコーヒーができるような気がする。今のところ、こちらの技術不足が露呈した形。


逆に言うと、カリタのほうはやり方次第で調整が可能ということだろう。もうしばらくはカリタを使ってお湯注ぎテクニックを磨いていこうと思う。豆のほうは今のところ近所のスーパーを見てまわって一番安かったアートコーヒーのハウスブレンドというのを買っている。


400gで298円と激安だけど特に不満はなし。1杯ずつ淹れれば変な酸味は出にくいのでこの豆でも十分おいしいコーヒーができている。そのうちもっと凝りだしたらいろいろと試したくなるのかもしれないけど、果たしていつまで続くんだろうか、この私的コーヒーブーム。。。


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