2023年10月21日土曜日

MYOGその3:普段使いのトートバッグ兼リュック

 これまで作ってきたサコッシュやナップサックは言わば習作。

プチクロワールのプチカスタマイズを経てようやく取りかかったのはここのところずっと温めてきたプロジェクト、それが普段使いのトートバッグ兼リュックサック。


これまで使ってきたのはパタゴニアのバッグ。たぶんもう15年以上使ってきていてかなりくたびれてきた。調べてみるとウルトラライト・ブラックホール・トート・パックという製品っぽい。その名の通りバックパックにもなるトートバッグで使い勝手は抜群!

パタゴニア ウルトラライト・ブラックホール・トート・パック

とりあえず出先で必要になる充電コードとかアダプター、仕事に必要な名札とグローブ、ティッシュにエコバッグ、ペン、最近ならマスク、それに雨の時は折りたたみ傘なども入れておき、どこに出掛けるときもこれを持っていけばいいという状態になっていた。


歩きの時はトートバッグ、自転車の時はリュックとして使い、容量があるので普段の買い出しの時のマイバッグにもなる優れもの。最早手放せなくなっている。ただところどころ穴が開いたり、ファスナーが錆て開閉しづらくなったりしてきた。


特にファスナー。これはパタゴニアのせいではないだろうけど、錆びて動きが悪い上に緑青が出てきて見た目も悪い。全体的にボロ布のような外観になってきたこともあってそろそろ引退かというところだった。

後継は若干マイナーチェンジしているみたいだけどまだ販売中の同じブラックホール・トートが無難だけど、今となってはパタゴニアは高すぎて手が出ない。似たようなバッグは他にもいろいろと出ているみたいだけど、いっそのことこれも自分で作ってしまうことにした。

パタゴニアのブラックホール・トート、現在は若干違うみたいだけど私のは縦37㎝、横33㎝と正方形に近い形で、トートバッグとしては使いやすいものの、リュックとしては若干背負いにくいのが不満点だった。

あと食料を大量に買い溜めするときや図書館でたくさん本を借りるときなど、入りきらないときがあるのでもう少し容量も欲しい。サイズやポケットの数、位置など、いろいろこだわるとやっぱり自分で作るのが一番よさそう。

ということで構想すること2か月、ようやく材料もそろっていよいよ製作に掛かった。作り始めると寝食を忘れて没頭してしまうのだけど、途中気に入らないパーツを買い替えたこともあって2日掛かって仕上げた。

COLORFUL TEXTILE MARKET ナイロンオックス生地 150cmx100cm D0003110

メインの生地は前回プチクロワールのサイドポケットにも使ったナイロンオックス生地。これを作るために買ったもの。パーツが多いので余計な縫い目が表に出ないよう、収まりをイメージしながら慎重に縫い進む。


強度と耐久性重視のため、主要箇所は厚地用の#30の太糸と#16の針を使用し、面倒がらずにこまめに針と糸をチェンジ。


これはバックパネルにショルダーストラップを縫い付けたところ。ショルダーストラップは使わなくなったリュックから取り外して付けようがと思っていたのだけど、気が変わって今回はトートの持ち手と同じ30㎜のウェビングベルト仕様にすることにした。


たまたまだけど、ラダーロックを一番上に上げるとちょうどピッタリの長さになった。
ショルダーストラップの根元には25㎜のウェストベルトを縫い付けて補強。ウェビングベルトも厚くて手触りが気に入らなかったりと買い直す羽目に。


上記のトーキョービニールは品揃えもいいし厚さ表記もあるので助かった。素材もナイロン、アクリル、PPと各種揃っている。今回はトートの持ち手、ショルダーストラップとも手触りがいいナイロンの杉綾テープ1㎜厚にした。


袋口は、ジッパー開閉ではなくウルトラライト系バックパックで使い慣れているエクステンションカラー+クイックリリースバックル留めにしてみた。


ファスナーみたいに壊れたり錆びたりすることもないし、容量調整もしやすいだろうという狙い。このエクステンションカラー、下向きに縫い付けているので普段は内壁に沿わせて下ろしておけば邪魔にならない。


エクステンションカラーには40デニールのリップストップ生地を採用。ただ思ったよりカラーが短かったかな。紐を絞るとぴったりでそれ程余裕はなかった。まあ、長すぎてもトートバッグとして使うとき邪魔になりそうなのでこのくらいでいいだろう。


フロントにはフラップ付きのファスナーポケットを装備。これを付けるためにわざわざフロントパネルを3枚剥ぎ仕様にした。これが初めてのファスナー付けだったけど、結構うまうできた気がする。

ファスナーは最初ダイソーで買っておいたのだけど、動きが重くて気に入らなかったので手芸用品店でYKK製を買い直し。ファスナーは錆びたり壊れたりするのでいらないかなとも思ったけど、貴重品を入れることもありそうなので考え直して付けることに。


背面パネルは、もしかしたら必要になるかも、とフレームというかクッション材を入れられるように全体を二重構造にしてスリーブポケットのようにしておいた。


さらにそのスリーブポケット下部に小物入れ用の内ポケットも装備。ブラックホール・トートには付いているサイドポケットは使ったためしがないので省略。これまでブラックホール・トートを使ってきた経験からポケットのサイズや位置にもこだわった(つもり)。

そしてほぼイメージ通りに仕上がったのだけど途中で痛恨のミス。今回大まかにはフロントパネル、バックパネル、両サイドと底のマチ部分という3つのパートを縫い合わせる構造にしたのだけど、途中でマチ部分が寸足らずにカットしてあることに気付いた。


それでマチ部分は改めてカットし直したのだけど、その時生地の表裏がわからなくなり、そう変わらないだろうと適当にやってしまったところ、見事に裏側を表にして縫ってしまっていたのだった。室内ではわかりにくいけど気付いてしまうとかなり気になるレベル。


まあ、そんなのだれも気にしないし気づきようもないとは思うけど、渾身の力作のつもりだっただけに残念なミス。それと、ブラックホール・トートが正方形に近いのでもっと縦長の形にするつもりだったのだが、こちらも思いの外正方形に近い形に。


  • 仕上がり寸法:41×35×15㎝
  • 重量:160g

よくよく考えると、構想段階では縦42㎝、横30㎝で考えていたはずなのに、設計段階でなぜか横幅が35㎝に変わっていた!その分容量には余裕がありそうだけど、普段使いにはちょっと大きすぎ。ただ重量は160gと超軽量!


先日買い出しに行ってきたときの写真。ブラックホール・トートには入りきれないくらい買ったのだが余裕で収まった。ただ、これだけ詰めるとショルダーストラップが30㎜のウェビングベルトだとちょっと辛いか。

あとポケットの位置もいまいちだった。外のポケットは本体下部、内ポケットは本体上部にあったほうが使いやすそう。と早くもいろいろと不満点が出てきた。これはやっぱり作り直そうか。とは言えこれはこれでもう少し使い込んでみることにしたい。


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