2023年12月10日日曜日

2023年12月のクラ活

 今回のクラ活(クラシックコンサート鑑賞活動)は他県だけどわりと近場の守谷アンサンブルオーケストラの第35回定期公演を観にいくことに。

会場は取手市。茨城でも水戸なんかだとかなり遠いけど、家からだと取手なら都内に出るより随分近い。

日の短いこの時期でも自転車で行って十分日帰りできる。そして近いこともさることながら、行こうと決めた一番の理由は今回のプログラム。ブラームスとシューマンという、最近の私の志向にぴったりのプログラムだったのだ。

そんなわけで当日の2023年12月3日(日)、自宅で昼食を済ませて午後からのんびり出撃。やって来たのは利根川の畔にある取手市民会館。パッと見小さな建物だけど、地下に掘り下げられているようで中は随分立派なホールだった。


客の入りは6~7分くらいといったところ。最後列に陣取って開演を待つ。この日のプログラムは前半がブラームスの悲劇的序曲とハイドン変奏曲、後半がシューマンの交響曲第2番というもの。

正直演奏のレベルについてはあまり期待してなかったのだけど、私が言うのもなんだけど結構うまかった。特に弦楽セクションは見事で、ピッチもアンサンブルも期待以上。管楽セクションにもう少し繊細さが欲しいところだったけど、前半は特にハイドン変奏曲が良かった。


そしてメインディッシュのシューマン2番。この曲はシューマンの4曲ある交響曲の中では最も難解というか、とっつきにくい曲。まるで精神に異常をきたし始めたシューマンの頭の中にこだまする音をそのまま書き写したような、何とも捉えどころがない曲なのだ。

そんな難解な曲でも、そのうちわかるようになるだろうと色んな指揮者/オーケストラの演奏で聴いていると、フッと自然に体に入ってくるときがある。私の場合、カール・シューリヒト指揮、パリ音楽院管弦楽団の演奏だった。


一旦そうなるともうしめたもので、ふとした時にメロディーを口ずさむようになったりすとたちまちお気に入りの曲リストに仲間入りすることになる。面倒なのでリンクは貼らないけど、たぶんyoutubeにもあると思うので興味がある人は是非聴いてみて。

そんなシューマンの第2交響曲もなかなかの力演で楽しめた。たぶん指揮者の佐藤雄一さんの手腕が大きいのだろう。この辺りだと流山のオーケストラの指揮もしているみたいなので、機会を見つけていずれまた聴きに行きたいと思う。


そして弦楽セクションが見事だったと感じた私の希望に沿うかのように、アンコールはシューマンのメロディーでは一番有名なトロイメライの弦楽合奏版。最後はうっとりするようなストリングスの響きに浸って、大満足で会場を後にしたのだった。