私の自転車旅に欠かせない装備の一つがフロントバッグ。
私の自転車旅は40~50Lくらいの大型バックパックに荷物をパッキングしてリアキャリアに積むというスタイル。その場合、重量バランスからバックパックには重いものを下に、軽いものを上にパッキングする必要がある。なので水を持ち運ぶ場合バックパックの底の方にパッキングすることになるのだが、それだと途中で水を出し入れするのが非常に面倒になる。そんなこともあって20インチのダホン・ボードウォークでは大型ペットボトルをフレームに積載できるようにした。
参考記事:自転車用マルチケージを大型ペットボトルホルダーとして使う~MINOURA MC-2000の紹介
しかし14インチのルノー・ウルトラライトではその方法が使えず、やむなくフロントバッグに入れるようにしていた。これまで使用してきたのはこれ。
多機能 防水 4WAY仕様 自転車バッグ フロントバッグ ブラック
正直言ってあまり使いやすいとは言えないけど、背が低いタイプの1Lのペットボトルと、最近は全く見かけない平べったいタイプの450mlのペットボトルがメインコンパートメントに入るので、最低限必要な水は運搬できるのが気に入っていた。
あとこういうバッグはベルクロテープで着脱するものが多い中、クイックリリースバックルで着脱できるのも気に入っていた点。ただ、防水とは謳っているけど生地に防水コーティングしてあるだけで実際は当然防水ではない。
それはともかく、水運搬メインで考えれば、ポケットが多いので工具とかパンク修理セットなどちょっとしたものを入れておくにも都合よくて意外と重宝していたのだった。
しかしファスナーの品質がいまいちで、メインコンパートメントのファスナーは早々に壊れたし、サイドポケットのファスナーも昨年壊れて上記のアクセサリー類の収納も心許なくなってしまった。
それでもまあ安いものなので、もう1度同じものを買うことも考えたけど、アマゾンを物色しているとよさそうなやつがあったので試しに買ってみたのがこちら。そこそこ容量があって出し入れしやすそうで、さらに防水ならなおよし、ということで選んだ。
写真を見るとちょっと微妙な感じだけど、生地はターポリンで縫製ではなく融着してあるので防水性はほぼ完璧(自転車用としては)。一度近場のいちかわ市民キャンプ場に行ったときに試してみて、悪くなさそうだったので今回の南九州自転車旅に投入してみた。
これまで同様荷物の出し入れがしやすいように、手前側に向けて装着。
背面にいろんなループがあるので工夫しだいでいろいろな使い方ができそうだけど、付属しているのはクイックリリースバックル付きの短いウェビングストラップのみ。
これはハンドルポストに固定するのに使った。まあなくてもよさそう。
中にはツーリングマップルR(必要な箇所だけジップロック式クリアファイルに入れたもの)とエバニューの900mlのフレキシボトル、それにダイソーで買った1.2Lのフレキシボトルには焼酎を入れて運搬。これでこれまでよりも荷重をフロント側に分散することができるようになった。
さらにまだ余裕があるので、雨が降りそうなときはレインジャケットを入れておいたり、菓子パンなどの行動食を入れたりと大活躍。あまり入れすぎると漕ぐときに足に当たってしまいそうだけど、思いの外容量がある。公称5Lというのは伊達でななさそう。
飛行機に積むときは液体は入れられないので水分は捨てて輪行バッグに入れてしまうのだけど、フェリーや鉄道での輪行ではショルダーバッグとして使いたい。
なので今回は裏側のウェビングループに細引きで小さなループを作って別のバッグから取ったショルダーストラップを付けられるようにしておいた。これは大正解で、水はともかく捨てたくない焼酎を輪行で運搬するのにも大活躍!
細引きのループでも十分ではあったけど、このバッグ自体非常に気に入ったので、完成度(自己満足度)を高めるため帰ってきてからDリングに付け替えることにした。25㎜幅のDリングはジョイフルホンダで1個33円だった。
こういうプラパーツをウェビングループに後付けする場合、斜めに切れ込みを入れるといい。ノコギリで切るとちょうどいい隙間もできてGOOD。元から付いていたかのような仕上がりに満足。
バッグの開け閉めは独特の形状の金具をウェビングループに引っ掛ける仕様。パッと見おしゃれな感じで使い勝手もまあ悪くはないけど、普通のクイックリリースバックルのほうが使いやすそうなのでそのうち取り換えるかも。
入り口にプラ板の小さなフレームは付いているものの、ハンドルに装着するとぐちゃっと潰れてしまうのがちょっと気に入らなかったけど、これは途中から空気入れを底に入れておくようにしたため解決。荷物をいっぱい詰め込めばあまり関係ないけど。
あと小物を整理するのにポケット類があるとなおよかったのだけど、それはまあいい。工具、パンク修理キット、ティッシュなども適当に放り込んでおいた。ということで大活躍だったロックブロスのフロントバッグ、ボードウォークでも長旅のときはこれを持っていこうと思う。