2024年5月27日月曜日

寒河江川で粘る~2024年山形遠征記2(14日目)

 2024年5月19日(日)、この遠征も今日で2週間。

今回最後の勝負とやって来た寒河江川でもサクラマスの気配は感じられず、身の振り方に悩む。もう諦めて帰るか、あるいはまだ日程に余裕はあるので先日の雨でリセットされたであろう鮭川、日向川、赤川をもう1ラウンド周るか。

昨夜は悩みながら眠りに就いたのだが結論は出ず、とりあえず今日も惰性で寒河江川を釣ることに。ただ少し出遅れて4時過ぎに起きて川に向かうと既に先行者の姿が。仕方なくセカンドチョイスのポイントへ。ここは一番乗りだったが、準備しているとすぐに次の車がやって来た。危ない危ない。


まだこの時期朝一に釣れる気はしないが、もし昨夜新しい魚が入ってきたとすると、先行者有利という側面も確実にあるのが悩ましい。5時前から釣り開始。ただやっぱり反応なく次のポイントへ。


ここはいい所でまあまあの手応えの魚がヒットしたもののすぐにバラシ。サクラマスほどの重量感は感じなかったが良型のヤマメか戻りヤマメっぽい。一昨日良型のヤマメをバラしたポイントなので同じ魚だったかも。フックに問題ないのに何でフッキングしないんだろう?

悔いが残るがこの魚がまたすぐに反応することはなうだろう。気持ちを切り替えて次。運良く空いているので朝食は後回しにして3ヶ所目に入ったが何もなし。8時半頃ようやくの朝食を食べつつ作戦を練る。ここまではこれまで実績があるポイントを回ってきたが全く反応は得られず。

渇水とは言えまだ十分な水量の寒河江川、待っていればそのうち新しい魚が入ってくるかもしれないが、恐らく今は魚はいない。そうこうしているうちにさらに水位は下がってきてこれまで入れなかったポイントにも入れそう。ここは川を変えるよりも寒河江川をもう少し広範囲に探ってみるべきだろう。


ということで今回まだ入っていないポイントを回っていくことに。まず入ったポイント、ここは昨年までは2級ポイントだったが今年はかなりよくなっている印象。そうしてやって来た核心部、誘いのリトリーブが不発でステップダウンしようとしたところでクンッとアタリ。

またしてもタイミングが合わず。それ以降は反応なし。ここは後でまたやってみることにしよう。次は昨年から目を付けていたものの、反応は得られていないポイント。小さなポイントだが今の水量だとめちゃくちゃよく見える。すると遂にヒット!

なかなかの手応えだが、最初の絞り込みに耐えると本気を出させないようにゆっくりリールを巻いて寄せに掛かる。案外すんなり寄ってきたがそこからの抵抗が凄かった。2度ほど走られたが何とか耐えて無事ネットイン。


引きの強さから60あるかと思ったけどアベレージサイズの54cm。記念すべき通算50本目は薄っすらと婚姻色の出た物凄い体高のメスだった。今回も苦労したけど、そんな苦労も一瞬で吹き飛ぶ満足な一匹となった。


時刻は11時、キリがいいので休憩にしようかと思ったけど今が時合かもしれない。ここは狙っていたもう一つのポイントを釣ってからにしよう。そうしてやって来たポイント、ここもこれまで実績はないけど以前からマークしていた所。


ここでの数投目、ロッドが持っていかれそうになるほどの衝撃が。まさかの今日2匹目がヒット!そのままゴンゴン首を振っているが、何とか耐えてリールファイトに突入。ただ水温が12℃と適水温のためか魚も元気満々。暴れまわってなかなか寄ってこない。しかし今日2本目ということもあって気持ちに余裕がある。


豪快なファイトを存分に楽しんだ末ネットインしたのは文句なしの63cm、オス。こちらも背中が盛り上がった凄い体高の魚だった。


全くもって簡単ではないが、釣れるときはあっさり釣れてしまうのがサクラマス。いや~楽しかった。


その後は長い休憩を挟んで16時から夕方の部開始。午前中良型ヤマメをバラしたポイントとアタリがあったポイントをやってみたけど今度は不発。もう十分ではあるので清々しい気分で18時過ぎに納竿とした。これで心置きなく山形を離れられそう。久々に心地よい疲労感に包まれながら眠りに就いたのだった。