2024年8月22日木曜日

ギルギットからフンザのカリマバードへ~インド・パキスタン旅行2024(13日目)

 2024年8月15日(木)、相変わらず暑いギルギット。

日が暮れても部屋の中の温度は下がらず、ファンでかき回される熱風を浴びながら眠れない夜を過ごした。やはり暑すぎるので、今日はもう少し標高が高いフンザへの移動を決意。6時半頃起きてまずは朝食、7時過ぎに出掛けた。


昨日チャイを飲んだ店、店内にはパラタしかないが、隣の工房でロティを焼いているので聞いてみるとナンがあるという。ということで今日はナンとチャイの朝食にした。


ここのナンはあまりふっくら感はなく、ロティよりもこんがりと焼き上げている感じ。油っぽさがなく香ばしくておいしい。80ルピー。


8時頃ホテルの前でスズキを捕まえてバスターミナルに移動。


8時半バスターミナル着、70ルピー。


声を掛けられたフンザ行きのミニバスに乗り込んだ。フンザでもこれから向かうカリマバードではなく少し手前のアリアバード行きで500ルピーだった。8:45ギルギットを出発。


最初はまだ余裕があったが、途中でどんどん乗り込んできて20人くらいのすし詰め状態となった。インダス川の支流フンザ川に沿ってカラコルムハイウェイを北上する。


窮屈だが、窓際の席だったので絶景のドライブを楽しめた。


路面状況は思いの外良好でスイスイ進んでいく。


そんなわけで100kmくらいのところ、3時間くらいかかるものと思っていたけど11時にアリアバードに到着。


ひとまず木陰の茶店でチャイ(60ルピー)を飲んで休憩し、


カリマバード行きのスズキに乗り込んだ。ここでも軽トラにそんなに乗るのかというくらい人と物を詰め込んで12時に出発。


そして12時半、今日の目的地カリマバードに到着。100ルピー。


かつて(今も?)桃源郷と言われたフンザのカリマバード。


高山に囲まれたオアシスで眼前に絶景が広がる。
ただ標高2500mのわりには思ったほど涼しくないし、絶賛再開発進行中といった感じでちょっと埃っぽい。


それはともかくまずはホテル探し。スズキを降りたところに看板が出ていたKarim Hotelに入ってみた。


最初に通されたテラス付きの部屋は4000ルピーで全く予算外。普通のツインが2500というので断ろうとすると2000になった。まだ高いけどここはド観光地。面倒なのでここで手を打った。弱いけどwifiあり。


落ち着いたところで昼食。ただここは観光地なので高そうなレストランばかり。


ようやく見つけた掘っ立て小屋のようなところに入ってみると、サモサとチャナしかないらしいのでチャナにした。


まるで朝食のような簡素な昼食。


普通にチャイを飲めるような茶店もないのでここでチャイも付けた。するとこれだけで何と500ルピー!豪華だった昨日の夕食と同じじゃないか!どう考えてもどんぶり勘定のボッタクリ。呆気にとられたけどやはりここは観光地、大人しく払った。


しかしこれで薄々感じていた違和感が確信に変わった。ここは私のような旅行者が来るところではなかった。暑いとはいえギルギットよりは随分マシな気候、きれいな景色、こういうところでのんびり過ごすのも悪くはないが、あまりにも生活感が希薄で居心地が悪い。


ここは1泊で十分だな。部屋に戻って水浴びと洗濯。外は暑いけど、3階建ての2階ということもあって部屋の中はひんやりとしていて涼しい。お湯がジャブジャブ出たので助かった。日が傾いてくると曇ってきたこともあってグッと涼しくなってきた。


この辺りでは普通の朝食も期待できないので、バナナでも買っておこうと出掛けることに。周りには普通の果物屋もないのだが、メインストリートを奥の方に行ってみるとようやく生活感が感じられる一角があった。


ここでバナナを購入。12本の一房が200ルピー。ラワルピンディの2倍だが、こんな辺境地なのでまあ仕方ないだろう。


夕方になると風が出てきて気持ちいい。3階ののテラスでしばし寛ぐ。


姿を現した真ん中の三角頭がたぶんディラン。カリマバードはこれでもう十分だな。夕食は、どうせ出掛けて行っても納得がいく食事はできそうにない、


そう思うと面倒になって、結局先ほど朝食用に買ってきたバナナで済ませることに。コーヒーを淹れようと思ったけど残念ながら停電中で叶わず。何かと噛み合わないカリマバード。来る前からわかっていたことだけど、相変わらず観光地には馴染めない私私。。。