2024年8月23日金曜日

カリマバードからアリアバードに移る~インド・パキスタン旅行2024(14日目)

 2024年8月16日(金)、この日はパキスタン最北部、フンザのカリマバードで朝を迎えた。

ここはさすがに標高2500m高地だけあって、日中は暑かったものの夜は快適に過ごすことができた。7時頃起床。昨夜は雨が降ったようだが、まだ雲は多いけど今日も晴れそうな空模様。


昨日朝食用に買ったバナナは夕食に食べてしまったので、どこかでナンでも焼いてないだりうかと近所をぶらついてみる。部屋を出てみると寒いくらいだったので上着を羽織って出掛けた。しかしこの時間のカリマバード、開いている店は見当たらず。コーヒーを淹れようにもまた停電。


今日はカリマバードを去る前にフンザの渓谷が見渡せるというイーグルズネストというビューポイントに行ってみようかとも思っていたのだけど、この天気ではそれほどの景色も期待できそうにない。とっとと移動することにして、8時にホテルをチェックアウトして出発した。


ホテルの前の坂を降りたところにあるバス停でアリアバード行きのスズキを待つ。


8:25やって来たスズキに乗り込んで出発、30分弱でアリアバードに戻ってきた。100ルピー。


アリアバードはカラコルムハイウェイ上に位置するフンザ地方の中心地。観光地ではないけどホテルはたくさんありそうなので今日はここで1泊することに。


まずは朝食、と思ったけどこの時間食べられそうなのはやっぱりパラタのみ。諦めてチャイ(60ルピー)で済ませてホテル探しに掛かる。


最初に入ったPamir Hotelは3000ルピーが2500、2泊なら4000ルピーまで下がったけど保留。


4軒目のJubilee Hotelはきれいなツインルームがやはり3000のところ、2000ルピーにしてくれたので妥結。探せばもう少し安いところもありそうだけど、一応予算内だしまあいいだろう。


屋上に上がってみると、晴れていれば正面にラカポシ山が見えるはずだけど、残念ながら今日は曇っていて望めず。明日の朝に期待したい。


落ち着いたところで町の散策に出掛ける。これはホテルの向かいにある水牛?、いや地理的にはヤクか?の肉専門店。


先ほど屋上から眺めていたところ、屋根の上には無数の頭骸骨が放り上げられていた!


アリアバードはカラコルムハイウェイ沿いの500mくらいが町のほぼ全て。


すぐに歩き終わるので1本山側の通りを覗いてみた。


ただやはり、特に面白そうなものはなし。


ただ、そこでいい雰囲気のローカル食堂を発見。お昼はそこに入ってみた。ここは横の工房で麺のようなものを打っている。他の客が食べていたそれを指さして注文。


後で調べてみたところ、ダウドというフンザの食べ物らしい。見た目はカレーうどんだが、意外にも酸味が効いたスープがうまい。しかも具にビーフジャーキーのような干し肉が入っていて出汁が効いている。昨日からろくな食事ができておらず、食べ足りないのでマントゥー(餃子)を追加。


1個単位で注文できるみたいで5個注文。こちらは特別うまいというほどではなくまあ普通。ただこれだけでたったの200ルピー。これだけでもカリマバードからこっちに移ってきた甲斐があったというもの。


昨日も立ち寄った木陰の茶店でチャイ(60ルピー)を飲み、


デザート兼非常食(明日の朝食)に果物を物色。アリアバードで売られていたのはスイカ、マンゴー、バナナにリンゴといったところ。今回はリンゴを買ってみた。


地元産なのか1kg200ルピーと安くて500g購入。500gでこのボリューム、やっぱり水分少なめでジューシーではないけどあっさり味が心地いい。


夕刻屋上に上ってみると、遂にラカポシ山が姿を現した。やったー!


その左手手前のピークには氷河が観察できた。


拡大図。


恐らく標高2000mくらいのアリアバード、日が落ちると空気がひんやりして気持ちいい。夕食はGoogle mapで見つけたアフガニ・プラオの店に行ってみた。


工事現場の現場事務のような店構えのShandeesというお店。ボロボロの階段を登って店内へ。


たぶんメニューはこれしかないビーフプラオ。これがアフガニスタンスタイルかどうかは知らないが、油っけのないビリヤニのような感じ。それでいて程よくスパイスが効いた、しっかりした味付けのうまいプラオだった。納得の350ルピー。


食後のチャイを飲み(ここは70ルピーとやや高め)、


ホテルの向いにロティを焼いている店があったので明日の朝食用に1枚買っておいた。1枚20ルピー。何もないけど何の不満もないアリアバード、やっぱりこういう町のほうが心底落ち着いて過ごせる。移ってきたのは正解だった。