2024年9月6日金曜日

ペシャワール3日目~インド・パキスタン旅行2024(28日目)

 2024年8月30日(金)、この日もペシャワールのRose Hotelで朝を迎えた。

昨夜は押すだけベープを使ったにも関わらず再び蚊にやられて苦戦。前日相当やっつけたつもりだったが、まだかなり残っているのか、あるいはどこからか自由に入ってきているのか。


また夜中に格闘する羽目になり、この日は起きると既に7時を過ぎていた。すぐに朝食に出掛ける。今日は今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空のペシャワール。


昨日とは別のパン屋に行ってみると、ここではこの時間2種類のナンが焼かれていた。周りの英語ができる人に聞いてみると、昨日買った紡錘形のやつは砂糖なし、丸いほうは砂糖入りだという。砂糖入りの丸いほうを買ってみた。1枚20ルピー。


それを持って近くの茶店へ。カワを飲もうと思っていたのだが自動的にチャイが出てきた。砂糖入りのナンはほんのりとした甘さで、そのままでも食べやすい。明日もこっちにしよう。チャイは小さいポットだったからか60ルピーと安かった。


さて、今日まずは明日の移動に備えて鉄道のチケットを買いに行くことにした。ここから1.5kmほど離れたペシャワール・カント駅に向かう。


途中で見たパキスタン名物のデコバス。私が滞在している旧市街周辺ではメトロバスに取って代わられたのか全然見掛けないが、郊外と中心部を結ぶ路線に残っているのかも。


しかしGoogle mapを見ながら駅近くに行くも入口がわからず既に通り過ぎていた。


入口は反対側なのかと思って少し先の高架道路で線路を渡ってみたものの、そちら側にも入口はない。


地元の人に聞いて小道に入っていくと、


一応駅の敷地内にたどり着いた。


線路を歩いてホームに向かう。


パキスタンは鉄道の利用者が少ないのか、ホームは閑散としている。


立派な駅舎のペシャワール・カント駅だけど、高い塀に囲まれていて外からは見えない。アフガニスタン国境に近い緊張地帯にあるからこんな造りになっているんだろうか?


予約窓口は駅舎の横の別の建物にあった。


こちらもガラガラでチケットはすぐに買えた。次に向かうラワルピンディまではエコノミークラスで600ルピーだったが、1000ルピー渡すとお釣りが足りないようで、手持ちの580ルピーにディスカウントしてくれた!


正門かはわからないが、これが入口だった。


一旦ローズホテル方面に引き返す。


賑やかなローズホテル前、シュバチョーク(Shuba Chowk)の交差点。ここからは再びバザール方面へ。


いろんな種類の怪しげなジュースを売るおじさん。


その前にカワ休憩。


店のオーナーと店員のその息子。


この辺りはNamak Mandi Food Streetという飲食店が連なる繁華街。


歩いていくと、ペシャワールサンダルのモニュメントがあった。


途中で声を掛けられてまたカワをご馳走になる。左のじいさんは1991年から6年間日本で働いていたとのことで、単語レベルだが少し日本語を話した。


今日は昨日歩いてないエリアを攻めてみる。


オバQの列。


するととうとう雨が降り出したので軒下で雨宿りしていると、


またまた呼ばれてカワをご馳走に。


ここはSKテキスタイルという生地の店で、日本語の宣伝ビデオ(と言うほどのものではないけど)を撮ったので、ここに行くと見せられるかも。


雨が止んだので出発。


Mahabat Khan Mosqueというモスクに行ってみようと細い路地に入ってみると、


そこは宝石店が並ぶ一画。


その路地が突き当たる道には大きめの宝飾品店が並ぶ。


Mahabat Khan Mosque入口はそんな宝飾品店の隙間にあった。


お祈りの前には念入りに手と足を洗う。歯を磨いている人も。


中ではお祈りしたり、コーラン読んだり、寝転がったりと思い思い過ごしている様子。


異国情緒に誘う見事なタイルアート。


さらに進むと、


Chowk Yadgarという公園のような場所に出た。


Mahabat Khan Mosqueを振り返る。


向こうには時計塔が見えるので行ってみる。


その前には魚屋とフィッシュフライの店が並んでいた。レンギョみたいな魚、先日食べたフィッシュフライはこの魚だろうか?


そろそろホテル方面に引き返す。


味のある建物が並ぶ。


この辺りもキッサクワニバザール(Qissa Khuwani)と呼ばれる飲食店の多い繁華街。


昼食はここでプラオにした。どうやらペシャワールのプラオは昼間にしか食べられないみたい。午前中から出して、なくなり次第終了なんだろう。


ここのはあっさりめの味付けで美味。値段も200ルピー安かった。パキスタンではビリヤニよりもプラオのほうがクオリティ高い気がする。


食べていると横の屋台からデザートの差し入れが。ミックスフルーツヨーグルト。激甘だけどおいしい。


あなたはゲストだからと、お金は受け取ってもらえなかった。見た目は厳つい強面だが、親切で優しいペシャワールの人たち。


こちらも賑やかなキッサクワニ通り。向こうに見えるのはカブリゲート。ここから先のハイバルバザールには電器屋が並ぶ。


するとここでもまた呼び止められて、


今度はキールというデザートをご馳走になってしまった。こちらはそれほど甘すぎないライスプディング。めちゃめちゃうまいけどもうお腹パンパン。ご馳走様でした!


午後は部屋で音楽を聴きながら、旅日記を書いたりとまったり過ごし、19時半頃に夕食へ。ホテルの横のレストランではこの時間、ハンディと呼ばれるポットで煮込むマトン料理があるのだが、聞いてみると一つ800ルピーと結構高い。今回はその向いにある料理店に入ってみた。


ここは下ごしらえしてある具材が並べてあって、注文に応じてそれらをカライ鍋で調理している様子(その代わり肉類はレバーとキーマ、シクケバブしかなかったが)。見せてもらって、ダル(ムングダル)とレバーを選んでみた。


ダルレバー、あるいはウルドゥー語でレバーはカレージーというらしいのでダルカレージーとでも言うのだろうか。これがめちゃくちゃうまかった。くたくたに炒められたトマトにダルの粘りが加わり、歯応えはあるけど繊維質ではないレバーが絶妙に絡み合う。


ここは自前でナンを焼いているのでナンもアツアツ。値段も300ルピーと良心的で大満足だった。それだけに昨日の失敗が悔やまれる。昨日もここで食べるべきだったなあ。。。と食後のカワを飲みながら満足感とともに名残惜しさを感じつつ、ペシャワール最後の夜を満喫したのだった。