2024年8月6日(火)、今日はいよいよ今回のメイン、パキスタンに向かう。
ゲートとなる町はラホール。独立前はアムリトサルと同じパンジャブ州の隣町だったはずで、60kmほどしか離れていない。ただ早めに着きたいのでさっさと出発することに。まずは6:45頃起きてすぐに朝食へ。近くの食堂でもクルチャが食べられそうなので近場で済ませることにした。
しかし出てきたのは偽物!パッと見昨日のと変わらないけど、チャパティの生地にバジルを練り込んでそれらしく見せて焼いたアルーパラタ、バター乗せ!やっぱり駅前の店は一見の客相手なのでクオリティーが落ちる気がする。50ルピーと安かったのでまあいいけど。。。
朝のアムリトサル駅前の様子。とりあえずお腹を満たしたところで7:40チェックアウトして出発。歩いて2kmほど離れたバスターミナルに向かう。
8:05バスターミナルに到着。パキスタンのワガ・ボーダー方面へは23番乗り場から。ただ停まっているバスは既にギューギューの満員なので15分後に出る次のバスに乗るように言われた。
待っていると外国人だからか、まだこのバスが出発する前に近くで待機しているしている次のバスに乗せてくれて座ることができた。8:28アムリトサルのバスターミナルを出発。終点のアタリ(Attari)までは40ルピーだった。
どうやらこの時間、通勤通学の利用が多いみたいで、しばらく進むとほとんど客が降りてガラガラに。1時間ほど走って9:33終点のアタリに到着。どっちみち国境が開くのは10時からだったので、もう30分くらい遅らせたほうがよかったかも。
ここからイミグレーションまでは2kmほど。歩ける距離だけど、待ち構えていたリキシャが50ルピーで行くというので乗り込んだ。間違えようがない広い直線道路なのでやっぱり歩けばよかったかな。
5分ほどでチェックポイントに到着。まだ国境が開かないのでチャイを飲んで時間潰し。
これは店先にぶら下がっていたインスタントのチャイ(10ルピー)。10時を回ったところで、ここから700m離れたイミグレーションへ。
10:13イミグレーションに到着。ここでワクチン接種証明書を求められたが、今さらそんなもん持ってないと言うと、経口ワクチンだろうか、何か口の中に滴下されて先に進むことができた。再びこの国境からインドに戻る場合はそこで出された証明書が必要になるという。
その後の出国手続きはスムーズに進み、私一人だけを乗せてバスで国境まで送ってくれた。10:40国境に到着。
ここが有名な、夕方に国旗を降して国境を閉めるセレモニーが行われる場所だろう。スタジアムのような造り。インド軍とパキスタン軍の兵士が国の威信を賭けて行うセレモニーは観光名所にもなっている。そしていよいよ10:43国境を越えてパキスタンへ。
ちょっと地味なパキスタン側の会場。スタンドがインドの半分しかない。時計を30分戻してパキスタンのイミグレーションへ。ここで職員っぽい人から両替を勧められ、1000インドルピー分交換してもらった。3000パキスタンルピー。ちょっと前に調べたところレートは1インドルピー=3.3パキスタンルピーくらいだったのでまあ悪くないだろう。
その後パキスタン時間の10:45無事入国完了となった。ただイミグレーションを出るとリキシャなどは待機しておらず、仕方なく1本道を歩き始めた。
しばらくするとチンチーと呼ばれる3輪バイクタクシーに声を掛けられた。ジャロモール(Jallo Mor)というバザールまで300ルピーという。100ルピーくらいかと思っていたけど下がらず200ルピーで妥結。6、7kmのところ、インドルピーで60〜70ルピー相当なのでまあ妥当か。
ただ途中でまさかのガス欠。車体を傾けてタンクの底に残っているガソリンを流し込んで何とか出発。幸いすぐ近くにガソリンスタンドがあって事なきを得る。それでも1Lも入れないんだよなあ。そんなに自転車操業でやり繰りしてるのか。。。
11:07賑やかなジャロモールに到着。ここからは乗り合いのチンチーに乗り継いでメトロの駅Dera Gujranに向かった、50ルピー。
11:26Dera Gujran駅。メトロと言っても地下鉄ではなく高架鉄道だった(どこかの地点で地下に潜るのかも)。ここからはやはり安宿がありそうなラホール駅周辺に行ってみる。
Dera GujranからRailway Stationまでは35ルピー。程なくやって来た電車に乗り込んだ。中国製っぽい、かなりきれいな電車だった。
11:59メトロのRailway Station駅。鉄道駅はここから少し北にある。歩きながらホテルを物色。ラホールは元々同じパンジャブ州ながら、さすがにスィク教徒はいなくなり、インドに比べると洋装の人がグッと少なくなる。
暑苦しいのは変わらないけど、明らかに車やバイクが減って歩きやすい。しばらくするとホテルが固まっている一画があったが案の定難航。パキスタンも外国人不可のホテルが多いみたい。
そんな中、最初1泊2000ルピーと言われて断ったa-one Hotel、他に選択肢がないので3泊5000ルピーで交渉してみようと戻ってみると、聞き間違いだったのか、いや、多分レセプショニストの言い間違いで1泊1200ルピー+外国人登録の手数料500ルピー、3泊なら4000ルピーとのことで決定。
ボロいけど広々としたツインがインドルピーなら400程度。全く不満はない。弱くてブチブチ切れるけど一応wifiもある。久々にネットに繋がってみると、日経平均がさらに乱高下していてびっくりだったが。。。
ようやく落ち着いたところで昼食へ。ぶらぶら歩き回ってみたけどこの辺りあまり飲食店が見当たらず、座って食べられそうなとある露店に落ち着いた。
2種類のカレーからドロっとしたハリームのようなカレーを選択。それにでっかいロティーが付いた。多分ハリームではなくダルの一種だと思うけど濃厚でなかなかうまい。
お代わりを頼むと今度はナンが出てきた。カレーも追加してもらって満腹の150ルピー。
食後にチャイを飲む。
インドよりも大きめのカップにたっぷりのチャイだけど、50ルピーと思ったより高めだった。さて、先ほどイミグレで3000ルピー入手したが、ホテル代も払えないのでまずはキャッシングのためATMを探す。
するとそこそこATMはあるのだが、ことごとくキャッシング不可。マスターのセディナがダメならビザのエポス、さらにwiseデビットカードを突っ込んでみるも全滅。延々と歩いてはATMにカードを突っ込み、を繰り返すこと10軒くらいか、
Allied Bankというところでようやくお金が出てきた。ただしここはマスターのマークがなかったので、手数料は掛かるけどエポスのビザカードで。こんなにキャッシングで苦労したのは初めてだが、何とか一件落着。ただこれで力尽きてこの日の任務はここまで。
部屋に戻って水浴びと洗濯をこなし、コーヒー休憩。19時前に夕食に出掛けた。宿の近くをぶらついていると広いけど簡素な作りが好みの食堂を発見。どうやらチキン専門店みたい。いろいろ説明してくれたけどよくわからず、結局ハーフサイズで250ルピーというのを選んだ。
確かチキンコルマだったか、それにライタ(ヨーグルトソース)50ルピーを付けた。しかしこれがびっくりするくらいうまかった。ただのチキンカレーかと思いきや、鶏がらスープが効いたコクのあるグレービーにパクチーが絡んで絶妙な味。
これにライムかレモンを絞れば最高だろうけど、まあそこまでは望むまい。全部で330ルピー、たった100インドルピー(180円)ぽっちでこんなにうまいものが食べられるとは。。。感動に浸りながら店を後にしたのだった。
日が暮れるとケバブ屋台が出て俄然賑わいを増したラホール駅前をぶらついて、最後にチャイ(50ルピー)で〆てパキスタン初日は終了とした。