フローターを買ったらやっぱり欲しくなるのがフローター用のフライロッド。
実際にやってみて実感したけど、フローターでのバス釣りは渓流の釣り上がりみたいに近距離を頻繁に打ち返す釣り。キャスティングは飛距離よりもアキュラシーが重要になる。ただ使うフライは嵩張るポッパーやバスバグ、ストリーマーなのでそれなりのラインウェイトが必要。7番8番になると9フィートのロッドしか売っていないけど、やっぱりそのくらいの番手のショートロッドが欲しくなる。
大分前、2010年くらいだったかTFOから7.6フィートの6番と8番のロッドが出ていて買いそうになったのだが、その頃はフローターでの釣りは考えておらず、買っても使いどころがなさそうなので思いとどまったのだが、今思えば買っておけばよかった。。。
調べてみると今入手できるのはリバーピークから出ているGreat Fly R 7684(7フィート6インチ8番)というロッドくらいか。なのでそれを買おうかと思ったけど、発売当初は1万円くらいだったはずが今では1万3千円もする。
river peak GREAT FLY R 7684 フライロッド
円安なので値上げは仕方ないし、フライロッドとしてはまだ十分すぎるくらいに安いけど、元の値段を知っているとなかなか手が出しづらいものがある。失礼ながら恐らくそれほど入念にはデザインされてなさそうだし、たぶん中国製だろうし。。。
ただ他に選択肢はないのでどうしようかと悩んでいたところ、おもしろいアイデアを思いついた。市販の10フィート4ピースのロッドの上3ピースを使えばちょうど7フィート半になる。10フィート8番のロッドなら7.6フィートの6番か7番のロッドができるんじゃないだろうか?
Maxcatch Extreme フライロッド 10’8wt
ということで安い中古はないかと物色してみた結果、中古じゃないけど新品で十分安いマックスキャッチのExtremeシリーズに10フィート8番のロッドがあるのを発見。早速これを注文して改造してみることに。
- グリップ:東邦産業 ストレートEVAグリップ ブラック
- リールシート:富士工業 スタンダードパイプシート [ DPS ] 艶消しシルバー
- ファイティングバット:東邦産業 EVAエンドキャップ No.4106 30×27×15
コンセプトは1万円以下の高番手ショートロッド。ということでパーツもコストを抑えるため樹脂製リールシートとEVAグリップにしてぎりぎり1万円に収まった。これまで釣行記でチラ見せしていたロッド、実はオリジナルだけど結果的にはリバーピークのGreat Fly Rとそっくりな外観に!
加工は簡単で、上から3番目のセクションのガイドを取っ払ってファイティングバット、リールシート、グリップを接着すればほぼ完成。グリップは40㎝のストレートEVAから170㎜を切り出して、ブランクに接着した後サンドペーパーで削って成形した。
EVAグリップは以前海釣りに使っていたティムコのエリアブースターで指の皮が剥けたことがあっていい印象はないけど、フローターの場合海釣りと違って3日も4日も竿を振り続けることはなさそうなのでまあ大丈夫だろうと価格重視で選んだ。
あとリールシートはちょっと長い気がしたので5㎜ほどカットした。次に2番目のセクションの一番下のスネークガイドを取り外したSICのストリッピングガイドに交換する。緑のラッピングスレッドは持ってないので、白のタイイングスレッドでラッピングしてみた。
コーティングすると透けて違和感がなくなるんじゃないかと期待。結果的には完全には透けずやや違和感はあるけど、個人的にはまあ合格レベルかな。最後に手持ちのビニール製ワインディングチェックを接着して完成。
こうしてみると、カーボンパイプシートにEVAグリップの外観も武骨でそれなりに味があって悪くないな、バス用ロッドとしては。早速6番と7番のラインを持ち込んでフローターに乗ってみたけど、6番では軽すぎてロッドが全然曲がらず。7番だと釣りにはなるけどまだ軽い感じ。
改めて別の機会におかっぱりで振ってみたところ、8番でちょうどよかった。まさか、バットセクションがない8番ロッドで8番ラインを気持ちよく投げられるとは!マックスキャッチもアメリカの一部のメーカーのように、もともと1番手上のパワーを持たせているのかもしれない。
なので次の釣行にはWF8Fを乗せて臨んだのだが、悪くはないものの5m以下くらいの至近距離ではまだ軽い感じ。ということで先日の釣行ではWF9Fのベリーを10フィートほど詰めた改造ショートヘッドラインを持ち込んでようやくいい感触が得られたのだった。
ただ大きめのポッパーでは若干ターンが悪い気もした。なので更にティップを2、3フィートほどカットしてみようかと考えているけど、カットしてしまうと元どおりには戻らないのでちょっと悩み中。恐らく市販のバスバグテーパー8番でピッタリなんじゃないだろうか?
あとEVAグリップはコルクに比べるとやっぱり握り心地はもう一つで、3、4時間釣りをしていると右手人差し指の側面が痛くなってきた。最悪釣具屋に売っている熱収縮タイプのゴムカバーを着けようかとも思ったけど、#1000のサンドペーパーで磨いてみるとかなりマシになったのでもうしばらくこんのままやってみるつもり。
クロスバッグは付いてないので自作。ということでようやく完成したオリジナル・バスバギングロッド、7フィート6インチ、8番、3ピース。#6/7のつもりが8番となってしまったけど、それだけにパワーはありそうなので大物狙いには頼もしいバスロッドとなった。
Maxcatch Extreme フライロッド 10'7wt
ただ、やはり私が釣りをしているフィールドではオーバーパワーのような気がする。EVAグリップがまだ余っていることだし、今月は既に大幅予算オーバーだけど同じExtremeシリーズの10フィート7番を注文してしまった。何とか今シーズンに間に合うように完成させたい。