かれこれ20年近く愛用しているお気に入りのネルシャツ。
特に山用・アウトドア用というわけではなく、ホームセンターかディスカウントストアのような店で安く買った記憶があるが、綿とポリエステルの混紡で温かくて手触りもいいし、乾きもわりと早いので長らく山登りに愛用してきた。一時期は山登りだけではなく釣りの時にも着ていたのですっかりくたびれてしまっていて、最近は専らこの時期の自転車旅専用になっている。そんなお気に入りのネルシャツ、とうとう襟が擦り切れてきて破れそうになってきた。
実は同じものを新品でもう1枚持っているので、こっちはそろそろ引退させてもいいのだが、愛着もあってなかなか手放すことができない。そこで今回はこのシャツを修理してもう少し頑張ってもらうことに。というのも、襟が擦り切れたシャツを復活させる方法があるのだ。
これも20年くらい前の話しだが、初めてインドに行ったとき、中学生のころからかれこれ10年くらい愛用していたお気に入りのシャツを着て行ったのだが、その時ちょっとしたことでオートリキシャのドライバーともめ事になってシャツを引っ張られ、ビリっと袖が破れるというハプニングが。
それと同時にもともとくたびれていたシャツを、旅の途中何度か手洗いしているうちに襟の生地がぱっくり破れてしまってたのだった。その上に上記のように袖まで破れて、本来なら捨てるところだろうけどそこはお気に入りのシャツ。
何とかならないだろうかと裏路地でミシンを踏んでいる仕立て屋に持っていって聞いてみると、どちらも直せるという。そこでやってもらったところ、破れた袖は生地を寄せて縫い合わせるだけだったのだが、感心したのが襟の直し方。
どうやったのかというと、縫い目をほどいてシャツ本体から襟を取り外し、ひっくり返して縫い直したのだ。こうすれば破れたほうの生地は襟の折り返しの内側に来ることになり、襟は一応復活する。
その後このシャツは、もともと中学生のころから着ていてサイズが窮屈だったこともあり、帰国後しばらくして捨ててしまったのだが、その時の経験から、インド周辺に行ったときにはホツれた服、ソールが剥がれた靴などは路上の職人に頼んで直してもらうようになった。
さて、そんな私も今ではミシンを持っている。ということで今回は自分で襟の補修をやってみることに。まずは縫い目をほどいて襟を取り外すのだが、ネルシャツの場合縫い糸なのか元々の生地を構成する糸なのか、判別が難しかったので慎重にほどいた。
襟を取り外したところ。あとはこの状態から襟を裏返して本体に挟み込み、ミシンで縫い直すだけ。手縫いで仮止めしてミシン掛けするのが確実だが、面倒なので待ち針で数カ所固定してミシンで縫った。
ちょっと歪んでしまったけどまあいいだろう。裏側から見ると、縫い目が落ちて縫えてないところがあったので、裏からももう一度縫っておいた。
もともとは表合わせで裏から縫って、反転させてもう一度表から縫う袋縫いみたいな構造になっていたけど、表裏からの2回縫いでも問題ないだろう。
ということで無事復活!こんなことしなくても買い替えれば簡単だけど、気に入ったものに自分で手を加えるとさらに愛着が湧いてくる。自転車旅専用だったらあと数年は頑張ってくれるんじゃないだろうか?