2025年1月27日月曜日

ゴールからマータラへ~スリランカ旅行2025(7日目)

 2025年1月20日(月)、この日はスリランカ南部ゴールのBackpaker Galle Hostelで朝を迎えた。

空いてなかったので仕方なくエアコン付きのドミトリーにしたのだが、これが大失敗。エアコン部屋と言ってもエアコンを点けるのは21時から。21時になるとガンガンに冷やされて、エアコンが苦手な私はあっという間にお腹がピーピー言いだした。


慌ててトイレに駆け込み、備え付けの薄いブランケットでは足りないので長袖シャツを着込み、さらに自前のシーツを出してようやく寝るとこができたのだった。ただ朝になっても下痢は治まっておらず、6時半頃起きて再びトイレへ。それ程大したことはなさそうだけど、厄介なことになったものだ。


それはさておき、7時前に朝食がてら散歩に出掛ける。まずは昨夜Google mapで見つけた新市街東にある魚市場を見に行ってみることに。


波が豪快に打ち寄せる海岸沿いの遊歩道を歩く。


すると向こうの砂浜に小さな漁船が戻ってくるのが見えた。大波に乗って滑るようにきれいに砂浜に上陸。


そこからさらにボートを引き上げているところ。


漁獲はなかったみたい。


この辺りのボートは幅がめちゃくちゃ狭いのが特徴。みんな立ちっぱなしで操業するんだろうか。ただ肝心の魚市場はまだ開いてなくて空振り。町に戻って朝食にする。


昨日立ち寄った青果市場前の軽食屋で、ホッパーズと呼ばれるビーフンのような麺にフィッシュカレーとダルを掛けてもらった。


分厚い魚の切り身はカツオのようでうまかったが、支払いの段になると何やら何やら相談を始めた。「昨今の経営状況を鑑みれば、旅行者からは倍くらいもらっておくのがよかろう」という結論にでも達したのか、何とこれが550ルピーとか言ってきた。


うまかっただけにがっかりだが、魚が高いんだと言って聞かないので仕方なく払う。後味は悪いが、スリランカの経済発展に協力していると思って諦めるほかない。こちらは巨大立仏のGalu Maha Bodhiya。


この柵から飛び出した管にお賽銭を入れる仕組み。わざわざ中に入らなくても賽銭できる、現代の忙しいスリランカンビジネスマンにはうれしい仕組み?


ホテルに戻って荷物をまとめ、8:20チェックアウトして出発。今日は鉄道でさらに進んでスリランカ最南端の町マータラまで行く予定。


駅に行って聞いてみると次のマータラ行きは9:55発、3等で120ルピー。


ゴール駅は終着駅ではないのだが、線路は行き止まりのどん詰まりになっている。ここからはマータラ方面へも折り返して進むことになる。


9:35列車が到着。


ほとんどの乗客が降りてしまって余裕で海側の窓際席を確保できた。機関車を付け替えたりするんだろう、しばらく待って定刻の9:55ゴール駅を出発した。


これは各駅停車のスロートレインで、小さな駅にもいちいち停まっていく。小さな駅だとホームが短くて、停車してもホームに届いてないんだよなあ。


この区間もほぼ海沿いを走るのだが、道路や藪を挟んでいるので景色は今ひとつ。


南部路線のベスト区間はコロンボ↔アルトゥガマかな。


意外に時間が掛かって今日も11:20にマータラに到着。今はこの先のベリアッタ(Beliatta)まで延伸されているが、かつては南部路線の終着駅だったところ。かなり大きな駅だった。


マータラも結構大きくて活気がある町のようだ。


スリランカは大抵駅もバスターミナルも町中にあって便利なのだが、マータラ駅は町外れにある。ホテルを探しつつ、本命エリアのバスターミナル方面に向かう。


すると駅から大通りに出てしばらく進んだ路地にROOMSの看板を発見。Google mapには載ってないけどBest Hotelというホテル。


ダブルベットが2つある広い部屋が3500ルピーのところ、粘って2500になったのでここで手を打つことに。今やコロンボで泊まったような1500ルピークラスの個室なんてコロンボ以外にはなさそうな感じだし。


さて、以外にすんなり決着したホテル探しを終えると、荷物を置いて昼食兼散策に出掛けることに。今日はいい天気に恵まれているけど、その分日差しの強さが半端ない。木陰の有り難みが身に染みる。


マータラ川を渡ってバスターミナルのある旧市街に向かう。


川を渡ると右手に城壁と時計台が見えてきた。マータラもゴールと同じくオランダ統治時代に砦が築かれた港湾都市。


そっちは後で見学に行くとして、まずはバスターミナル横にあるマーケットを見物。


時間的なものなのか、閑散としていてあまり活気がない。


こちらは魚売り場だけど、もう粗方捌けた後みたい。


その後マーケット横の食堂で昼食にする。朝食で魚を食べたので、今回はプレーンなライス&カリーにしておいた。


ここも作り置きで冷めているのが残念だけど味はまずまず。値段は280ルピーと良心的だった。


さて、次は城壁を見に行ってみよう。


門をくぐって中に入る。


ゴールと違って人っ子ひとりいないマータラのフォート。


その代わりでっかいトカゲが走り回っていた。


横の空き地はクリケット場になっている。


お寺がある島に橋が架かっているので行ってみる。


吊り橋のように見えたが実際はコンクリートの橋。


後で聞いたところによると、横の吊り橋は2022年に崩れ落ちてしまったらしい。


サンダルを預かってもらい、定価はないようなので20ルピー喜捨して上に登って見ると、


旧市街が一望できるいい眺め。


奥に見えるのがスリランカ最南端のドンドラ岬だろう。時間があれば行こうかと思っていたけど、もういいや。


ここで日本語堪能な男性に会って、怪しい人じゃなさそうなので紅茶をご馳走になりながら色々話した。日本に行ったことはなく、独学で勉強したらしいけど驚くほど流暢な日本語を話す。漢字も読めるらしく、千葉県から来たというと「千(せん)に葉っぱの葉で千葉」という具合。


スリランカや日本の事など優に2時間以上話し、最後に近くのOur Lady of Matara教会を案内してもらって別れた。


ここは2004年に津波で被害を受け、修復されたのだそう。


空模様が怪しくなってきたのと同時にお腹の具合も怪しくなってきたので16時半頃ホテル戻る。トイレに駆け込み、その後シャワーと洗濯を済まると、少し休憩して18:40頃夕食へ。


外に出ると案の定雨がパラついている。宿の人がノープロブレムだと言うので傘は持たずに出てきたけどほんとに大丈夫なのか、みんな傘を差しているぞ?


幸いわりと近くで食堂が見つかった。入ってみると、ここもライス&カリーは昼のみだけどライスはあると言うので、フィッシュフライに数種類のグレービーを付けてもらった。


ほんのり甘みのある衣のフィッシュフライはサバだろうか、スパイシーなチキンカレーのグレービーよく合う。値段も400ルピーと良心的で大満足。


店を出ると宿の人が言った通り雨は上がっていたので、腹ごなしに少しぶらついてから帰ることに。これはMatara Bodhiyaというお寺。


この時間お寺は市民の憩いの場所にもなっている模様。


食後のお茶を飲みたいところだが、オシャレなカフェには足が向かない私でも入りやすい軽食屋があったのでプレーンティーを注文。


マグカップにたっぷりの紅茶、これが40ルピーと安かった。ボってくる人、お金を無心してくる人もいるけど、基本的には旅行者を最大限もてなしてくれる居心地のいいスリランカなのであった。。。