2025年7月28日(月)、この旅もはや2週間が経過。
と言ってもまだ全体の1/3を消化したに過ぎないのだが、早くも私にとってはラダックの出口となるレーまで来てしまっている。どことなく馴染めない空気を感じるラダック、そしてレーだが、暑すぎず寒すぎずと気候は最高で、ぐっすり眠れて6時半頃起床。7時過ぎに朝食に出掛けた。Tシャツ1枚では肌寒いくらいだけど、カラッとしていて気持ちのいい朝のレー。
昨日見つけた、ジャマーマスジット脇のタンドールの店が並ぶパン屋街へ。
3種類ほどのパンが売られていたが、今日はカシミーリブレッドを選択。2個で20ルピー。
ティーストールに移ってチャイを飲みながらの朝食。
焼きたてなので香ばしくてうまい。ここはチャイが1杯20ルピー。レーではそれが標準っぽい。
さて、いろいろ端折ってしまったせいで、当初はラダック最後の町になるはずだったレーにもう来てしまっているのだが、このままラダックを去るのはやはり勿体ない。
そんな訳でもう少しラダックに留まることにして、当初は全く行くつもりがなかったヌブラ渓谷に行ってみることにした。いろんな写真を見ているうち、きれいな景色に惹かれてしまったのだ。
ただ、ヌブラ渓谷はパキスタン国境に近いエリアのため、セカンドプランで検討していたバタリク、ダー・ハヌー同様インナーラインパーミットと呼ばれる許可証が必要になる。ということで今日はまず旅行会社に行ってパーミッションを申請する。
やって来たのはメインバザールの角にあるAncient Tracksという旅行会社。9時過ぎに行ったところ、先客はなくスムーズに手続き完了。気になっていたツアー勧誘もなくあっさり。
写真も準備していったが必要なく、パスポートだけでOKだった。朝申請すれば当日の夕方18:30に受け取れる。費用は600ルピー(後払い)。
用事が済んだので後はレーを散策。
今日はとりあえず市内どこからでも見える王宮に登ってみようか。地図だとかなり大回りする車道を通ることになっているが、
多分いけるだろうと、王宮方向にある狭い路地に突入。
道端の水道で給水するおばあさん。
やがて王宮直下に出た。
さらに登っていくと、
眼下にはレー市街を見下ろす絶景が。
町の東側。
王宮を回り込んで、
町の西側。小高い丘の上に建つのはシャンティステューパだろう。
緑が多い町の北側。
その先は行き止まりだったので引き返すと王宮の入り口が。
入場料はインド人25ルピー、外国人300ルピー。50ルピーくらいだったら払うけど、10倍以上なんて払えん。
ふと見上げると、斜面の上にゴンパが見える。写真では大したきとなさそうだけど、実際に見ると垂直の崖の上に建っているように見える。標高3500mのレー、一瞬ためらわれたが、登っている人の姿が見えるので私も後に続いた。
今日は靴を履いてきて正解だった。目測の標高差100mくらいのザレた山道を登っていく。全くの軽装だが、標高的には富士山に登っているのと同じようなものだ。途中の絶景に癒されながら登った。
結局前の2人を追い越して、
10分ほどでナムギョルツェモゴンパの駐車場に到着。ここまでは車道が通じているので誰でも簡単に来られるのだが。。。
たなびくタルチョ越しに眺める下界の景色もなかなか乙なもの。
ゴンパの奥に石を歩荷する作業員の人。
私も後に続く。
チベット寺院は時計回りに回るのがルール。
ゴンパの中の様子。中では欧米人観光客がガイドから説明を受けていた。
町の北側がよく見える。
さらに上にあるツェモ城。
中には入れなかったが、ここまで登ると景色はもう最高だった。右手真ん中あたりの少し開けたところはレー空港かな。
日陰の石段に座って、心地よい風に吹かれながら暫し景色を満喫。
満足したところでさて降りよう。
帰りは町の西側に下りられそうな階段があったので、そっちに下りてみることに。
タルチョが結ばれた塚に寄り道。
ナムギョルツェモゴンパとツェモ城。
尾根の先にはもう一つ塚があるけど、危なそうなので止めておく。
下りも景色を満喫。
これが途中で行き止まりだったら大ごとだけど、まあ大丈夫だろう。
下っていくと家畜臭い匂いが漂ってきて、
無事民家の脇に着陸。
さて、時刻はまだ11時。地図を見るとここからそう遠くないところにサンカルゴンパというのがあるので寄って帰ろうか。
レー中心部の喧騒から離れ、牧歌的な景色の中を歩く。
ただ、周りでは至るところで工事が進行中なのだが。。。
標高3500mのレーでも昼間はかなり暑い。木陰のありがたさが身に染みる。
民家の脇を流れる小さな沢。日本だとこういう流れにもヤマメやイワナ、あるいはカワムツかアブラハヤくらいはいるものだが、インドではどうなんだろう?
程なくサンカルゴンパに到着。
閉まっていたけど、
壁画を堪能。怖い話しの絵なんだろうけど、
独特のタッチがどことなくユーモラス。
ここからは地図には載ってない小道があったので辿ってみることに。道に積もっているには何かの植物の綿毛。
しばらく進むと少し開けた場所に到着。沢で洗濯する人の姿が。
行き交う人とジュレーィと挨拶。
ベンチに座って暫し休憩。ここは水路がある日陰。涼しくて最高だった。
石垣に囲まれた素敵な小道。
いや〜気持ちいい。
一体どこまで続くんだろう?
やがて車道に出たが、まだ先に続くようなのでそのまま進む。
きれいな石畳の道が続いた。
左手にさっき登ったナムギョルツェモゴンパが見えてきた。こういうのどかな景色もいずれなくなってしまうのかなあ。。。
さらに進むと新しく舗装し直されたようなきれいな歩道に。
この先がどうなっているのか、ワクワク感が止まらない!
すると今度は王宮が見えてきたぞ。
するとあれまあ、、、
何とそこは、朝パンを買いに来たモスク脇のパン屋街!
図らずも完璧なルートで散歩が完結したのだった。絶景の空中散歩に続く癒しの小道探索、あ〜楽しかった!
さて、時刻はちょうどお昼前。メインバザールを歩き回っていると、路地裏に繁盛しているチベット料理屋があったので入ってみた。Yak Boyというお店。
トゥクパを食べようと聞いてみると、ベジトゥクパが100ルピー、ミックスが120ルピー。ミックスが何かよくわからないけど、大して変わらないのでミックスを注文。出てきたのは、
なるほど、トゥクパとモモのミックスか。しかしこれはハズレ。割とよく当たる、ブヨブヨの麺にほとんど味がないスープ。みんなチョーミンかモモを注文しているのも頷ける。それにしても、、、トゥクパは好物だけど、当たりを引く確率は20%くらい?
標高3500mと言えど、暑くなる午後は部屋でのんびり過ごす。泊まっているTak GH、500ルピーにしてもらったけど、こんな座敷スペースもある。控えめに言っても最高。
その後18時半前、まずはパスポートと許可証を受け取りにAncient Tracksへ。600ルピー支払って無事受け取る。この許可証でパンゴン湖、ツォモリリ湖、ヌブラ渓谷、ダー・ハヌー全てに行けて明日から14日間有効。
夕食は今日もカシミーリ食堂が固まる一画にやって来た。ここは3軒店あるのだが、昨日とは別の店で聞いてみたところ1軒はライスなし、もう1軒はダルのみ。
ということで昨日の店に入ると、今日はマトンはなくエッグだという。日替わりか?
念のため値段を聞いてみると120ルピーとのことで注文。ダルにゆで卵が入った濃厚なエッグカレー。
特別うまいわけではないが、ダル(グレービー)とご飯はお代わり自由で満足度高し。明日は何が出るのか、ここに通ってみるしかないか。
帰りに朝も入ったティーストールで一服。ここはカシミーリティーもあるので今回は久々にカシミーリティー。バターを入れるか聞かれたけど、今回はなしにした。
こういうカシミール系の茶店では、ティーというと普通のチャイが出てくるので、飲みたい場合はカシミーリと言う必要がある。こちらも1杯20ルピー。次回はバター入りを試してみよう。部屋に戻ってデザートに昨日の杏残りを食べて充実の一日を締め括ったのだった。