2025年8月3日日曜日

ラマユルからレーへ~カシミール・ラダック旅行2025(13日目)

 2025年7月27日(日)、この日はラダックのラマユルという村で朝を迎えた。

標高3600mのラマユル、日中は日差しが強くて暑いくらいだけど、さすがに朝晩は冷え込む。泊まっているHotel Dragonには分厚い毛布があったので、朝まで気持ちよく眠ることができた。


6時頃起きてしばしホテルの庭を散策。来る前はここで2泊くらいしてもいいかなあと思っていたけど、景色と雰囲気は最高のラマユル、食環境が私にとっては最悪なのでもう移動することに。


そして次はラマユルからレーに向かう途中、ゴンパがあるアルチか、仏教壁画があるサスポルに寄ってみようと思っていたのだが、どちらに行っても環境的にはラマユルの二の舞いになりそう。わざわざゴンパを見るためだけに立ち寄るほどには興味がないし、もう一気にレーまで行ってしまうことにした。


朝食に最後の1個の洋梨を食べ、8時にチェックアウト。昨日降りたカルギル発レー行きのバスが9時頃通過するはずなので、外に出て待つ。


昨日は閉まっていた斜め前のレストランが開いていたのでチャイを飲みながら待つことに。


ここはチャイが30ルピー。トラックの運ちゃんなんかはみんな隣の商店に立ち寄って買い物をしていくが、チャイが30ルピーならペットボトルのジュースを買うのも頷ける。まあ、相当な僻地なので仕方ないが。。。


ラマユルの住人は皆気さくで、待っていると「ジュレーィ(ラダック語の挨拶)」と声を掛けてくれる。こちらはカルギルに行くというおばさま方。


その後無事車に拾われていった。


このレストランの外の席からはカルギル方面から山道を下ってくる車が見える。


バスが来るのを逃すまいと睨み続けるとこ一時間半、ようやくバスがやって来た。


9:34ラマユルを出発。車内はほぼ満席で、最後列の席を詰めてもらって何とか座ることができた。ラマユルからレーまでは250ルピーだった。


すぐにトイレ休憩。


雄大な景色のもと、しゃがんで用を足すおじさんたち。女性陣はかなり遠くまで行っている様子。


その後10:20Khalsiという宿場町風の小さな町で昼食休憩となった。


いくつか食堂が並んでいるが、すぐ前のSadiq Restaurantに入った。チキン、エッグ、ラジマ、ダルもあったがミックスベジを注文。


メインというより副菜の雰囲気。味は悪くなかったが、これで90ルピーは高すぎる。


その後はドロ濁りのインダス川を遡っていく。


最後尾真ん中の席なので景色は楽しめないが、ふと後ろを見ると後ろにも窓があるのに気付いた。


窓が汚れているのできれいな写真は撮れないが、何とか少しは道中の景色を記録することができた。


途中泊まろうかとも思っていたサスポル辺りから、道はインダス川を離れて山越えルートに入る。しばらくは砂漠のような台地を進む。


やがて徐々に集落同士の間隔が狭くなり、交通量も増えてくる。


13時半頃にはレー市街に入った。


バスは市街南部にあるバススタンドを素通りし、どこまで行くのかと思ったら、


13:45旧市街にほど近いPolo Ground Parkingまで行ってくれた。いきなり凄い景色が広がる。


早速メインバザール方面に歩きながらホテルを探す。再開発中なのか、工事中だらけで何だか荒んだ路地を歩いていくと目に付いたOld Ladakh GHは閉業のよう。


その奥にあるTak GHで聞いてみると、奥にチベット風床の間まである広いダブルが800ルピー。すぐに600に下がったが、3泊する条件で500になったのでここに決定。


ここも宿泊客がほとんどいない廃墟のような荒んだ雰囲気だが、この値段ならまあいいだろう。


荷物を置いて早速町の散策に出掛ける。


細い路地を抜けると、


唐突にレーの目抜き通り、歩行者天国になっているメインバザールロードに出た。


かつての秘境も今や一大観光地になっていることを実感。もうインドの観光シーズン(暑季の6月前後)を過ぎているためか、想像していたほどの混雑ぶりではなかったが。


その突き当りはジャマーマスジットになっていて、この辺りはチベット色よりもイスラム色、というかカシミール色が強いエリアとなっている。


そこから今後の情報収集のため、町の南にあるバススタンドに向けて歩いていく。


広い盆地に広がるレーの町、ラダック最大の町だけど高い建物がないので、南側には冠雪したヒマラヤの高峰を見ることができる。


バススタンドに来てはみたもののチケットカウンターが見つからず、疲れたので茶店で一服。英語が全く話せないおばちゃんがやっている店。


チャイは1杯ビスルピア、20ルピーと高い。


いろいろ聞いて回ったところ、Google map上の New Bus Standは市バス、Bus station lehが長距離バスのターミナルのよう。


そのBus station lehも二つに分かれていて、行こうかなと思っているヌブラ渓谷方面は北側、


帰りに乗ることになるマナリ行きなどは南側から出るとのこと。こちらには絶賛工事中のチケットカウンターらしきものはあったが、いずれにしてもチケットは前日バスで直接買うシステムとのこと。


さて、とりあえず今日の任務終えて旧市街に戻る。


靴修理屋が並ぶ一画。


こちらはチベット難民市場。


そこで杏を購入。残念ながらカルギルよりもさらに高くて1kg320ルピー。350ルピーのところもあったのでもうここで買うことにした。500gだと高いので、100ルピー分、たぶん300gくらいを買った。


こちらはドライフルーツ屋台が並ぶ一画。単体の八百屋兼果物屋は結構見かけるけど、まとまった生鮮市場がないんだよなあ、北インドって。。。


さて、部屋に戻って水浴びと洗濯を済ませる。バスルームも豪華な造りで、かつてはそれなりの宿だったことを彷彿とさせる。ここも太陽熱温水器があって、そのままでは浴びられないほどの熱湯が出るのはありがたい。


18時半頃夕食に出掛ける。Tak GHは王宮直下の旧市街にある。


細い路地を抜け、ジャマーマスジット方面へ。


テーブル席2つの小さなカシミーリ食堂に入った。あるのはマトンライスだけみたいなのでそれを注文。


出てきたのはマトンのぶつ切りが2つ入ったローガンジョシュ。ほろほろになるまでよく煮込まれていてうまい。


ただ値段は想定を遥かに越える310ルピー。ここも観光地価格か?マトンを2ピース食べたのでまあそんなもんかもしれないが、初めに値段を聞いておくべきだった。。。


やや後味悪い気分で夕暮れ時のメインバザールロードを歩く。


このおばちゃんはヤクの毛だろうか、長い獣毛から毛糸を作っている。毛糸はともかく、ストリーマー用のマテリアルにヤクヘアーを買って帰りたいところだけど、果たして日本に持ち込めるのか?


こちらには編み物をしながら手編みの小物を売る人たちがズラーッと並ぶ。


部屋に戻ってデザートに杏を食べてこの日は終了。杏は何度か試食させてもらった以外では初めてだけど、柿のような濃厚な甘さの中に仄かな酸味があって美味。さて、なかなかおもしろそうではあるけれど、微妙にアウェー感を感じるレー。3泊すると言ってしまったのでしばらくのんびりするしかない。