2025年8月5日(火)、この日はヒマーチャルプラデシュ州北部のラホール地方、キーロンという町で朝を迎えた。
町自体は小ぢんまりとしていながら適度な活気があり、かなり好きなタイプだが、泊まっているホテルの部屋が値段のわりに今いちなので、もう次の目的地マナリに移動してしまうことに。6時半頃起きて7時過ぎに朝食へ。今日のキーロンは生憎どんよりとした曇り空で、景色は今ひとつ。
この時間でも開いている店は結構あるが、どこもパラタくらいしかなさそうなので今日はスイーツショップに入った。
チャイと揚げ菓子を2つ注文。揚げ菓子は仄かに甘い、ドーナツのようなクッキーのようなお菓子。朝食としてはまずまずの選択だったかな。
どういう値付けかわからないけど全部で40ルピー。お菓子が1個10ルピー、チャイが20ルピーということか。
さて、ホテルの人によるとマナリ行きのバスは5時頃から頻発しているとのことだが、相変わらずバススタンドのチケットカウンターには人がおらず、正確な時間がわからない。ちょうど昨日レーから乗ったバスの運転手がいたので聞いてみると、次の便は8:15発とのこと。
すぐに部屋に戻って荷物を纏め、8時前にチェックアウト。教えてもらったバスに乗り込んだ。
8:15キーロンを出発。マナリまでは180ルピー。チケットは車内で車掌から買うシステムのよう。
キーロンを出発したバスはバーグ川沿いを下っていく。
頂上付近の雪渓から直接流れ下る豪快な滝。
途中少し進むと天気は雨になった。
Sussuの集落を過ぎるとAtalトンネルに入る。
以前2018年、スピティのカザからマナリに行った時には標高3980mのロータン峠(Rohtang La)越えという難路を通ったが、現在は10kmにも及ぶ長いトンネルがズドーンと開通している。
車掌によると5、6年前に開通したとのこと。だとすれば、前回のロータン峠越えはギリギリ間に合った貴重な経験と言えそう。まあ、タクシーに頼めば今でもいつでも行けるんだろうけど。。。
そんな訳で以前は半日掛かりだったキーロンからマナリへの移動、現在ではあっという間。トンネルを出て濁流のベアス川を下っていくと、
2時間ちょっとの10:25、マナリのバススタンドに到着。早くて快適になったのはうれしいことだけど、それに反比例して以前は過酷だったと聞くヒマラヤ旅の味わいも薄まってしまっているんだろうなあ。。。
賑やかなマナリのモールロード。しかし生憎の雨。ラダックにいるときには何かこう、目が緑を欲するような、体が潤いを欲するような気分になったものだが、そう言えば今この辺りは雨季の真っ最中なんだった。
それはさておきまずは宿探し。とりあえず前回泊まったHotel HIMに行ってみようとモデルタウンロードを奥に進む。しかしHotel HIMは休業中なのか閉まっている。
そこで通りをさらに進んで一番奥にある、ややくたびれた外観のHotel Alfaで聞いてみると、
広くて明るいダブルの部屋が700ルピーのところ、3泊する条件で500にしてくれたので無事決着。お湯あり、wifiありでしばらく快適に過ごせそう。
少し休んでお昼過ぎに昼食へ。
前回の記憶を頼りに細い路地に入っていって向かったのは、
Vaishno Dhabaという小ぢんまりとしたローカル食堂。この時間帯、席に着くと出てくるのは、
食べ放題のべジターリ!今日のおかずはパニールマタール(チーズとグリーンピースのカレー)とインドでは珍しい大豆のカレー、それにダルと酸っぱいスープカレー。まずはタンドーリロティで頂く。
ロティを3枚食べたところで後半戦はライスで。おかずも追加してもらう。これぞ北インド!というターリを久々に満喫。
これで100ルピーなので、レーの不味いベジトゥクパに150ルピーとか払うのがアホらしくなる。
満腹になったところで食後のチャイ。
路地のティーストールで出てきたのは紙コップ入りのチャイ、10ルピー。これもなんか久々。
その後はバススタンド周辺の迷路のような路地を散策。この地域の名産品、ショールを体に巻き付けてコートのように着こなすおしゃれなおばさんを発見。
チベット料理屋が並ぶ一画。その後は雨が強くなってきたので部屋に戻って休憩。
何でもこの日北関東では42℃に迫る気温を観測したらしいけど、こちらは肌寒いくらいの天気。しかもしばらく雨が続く予報。これでカラッとしていてくれれば言うことないけど、なかなかうまくいかないものだ。それでもこの時期の日本にいるより遥かに快適ではあるけれど。
その後19時頃夕食へ。幸い雨は止んでいる。今日はガッツりノンベジ料理を食べたい気分だが、マナリはパンジャブ料理屋(Punjabi Daba)はたくさんあるものの、それ系のローカル食堂が見当たらない。
ぶらぶら歩き回った末、小ぢんまりとした店構えが好みのSharma Punjabi Dabaというパンジャブ料理屋に入ってみた。
この時間あるのはチキンティッカ、バターチキン、チキンマサラのみとのことでチキンマサラを注文。
すると出てきたのは、若鶏半羽分くらいのチキンティッカをぶち込んで炒め煮した濃厚なチキンカレー。うまかったけど、ロティ2枚食べて380ルピーは高すぎる。私的為替レートで3800円、実勢レートでも660円。地元のインド料理屋のナン食べ放題ランチより高いではないか!
それに量が多すぎ。カレーが半分くらい余ったので、食べる当てはないけど残りは持ち帰りにしてもらった。デザートというか、ビタミン補給用に今日はヒマーチャル特産のリンゴを買っておく。500gで50ルピー。
帰りに昼間と同じ店でチャイ(10ルピー)を飲み、リンゴを食べてこの日は終了。夕食が高すぎたせいで、何となく後味の悪い気分でこの日を終えることとなったのだった。まあ、1食660円なので実際のところ全然大したことではなんだけど。。。