2025年7月31日木曜日

カルギル2日目~カシミール・ラダック旅行2025(10日目)

 2025年7月24日(木)、この日はラダック地方西部の中心地カルギルで朝を迎えた。

標高2700mのカルギル、昼間は暑くてもさすがに朝晩は冷え込むが、宿の分厚い掛け布団のおかげでよく眠れた。しかし夜明け前の激しい雨音で起こされる。ラダックは高原性の乾燥気候で知られているが、近年は気候変動で雨が増えているらしい。


せっかくなので6時過ぎに起き出して先日キャッシングした分の返済を済ませる。10000ルピーが17334円。1ルピーが1.7円ほどで昨年とあまり変わらず。その後そろそろ店が開きそうな7:40頃朝食に出掛けた。まずは昨日見つけたタンドールのパン屋へ。


この時間焼いているのは普通のロティのよう。気持ち焼き色が濃いめなのは朝食用だからか、あるいはいつでもこうなのか。2枚で17ルピー。これを持って宿の向かいの軽食屋に移動。


タンドーリロティとチャイの朝食。焼きたてのロティはそのままでも十分うまい。チャイは20ルピー渡すと6ルピーのお釣り、14ルピーと中途半端な値段だった。本当は15ルピーだったのかもしれない。


さて、今日も今後の身の振り方を決めるため引き続き情報収集。町の散策がてら聞き込みを行っていく。ザンスカール行きは止めて、レー方面に向かうハイウェーより1本北の道を通ってバタリク、ダー・ハヌーと回るのがセカンドプラン。


しかし案の定バスはなく、シェアタクシーはありそうだけどマイナールートだけに何時に出るのか、毎日便があるのかなどはっきりしない。


ちなみにバタリク方面へのタクシーは町の南のタクシースタンドではなく、北側のLal Chowk付近から出るとのこと。タクシースタンドだと言われたところに行っても単なる駐車場のようで、窓口や停まっているタクシーはなく、ちょっと不確実過ぎる感じ。


そもそもこのルートはパキスタン国境付近を通るので、インナーラインパーミットという許可証が必要なのだが、レーなら旅行代理店を通して簡単に取得できるものの、ここカルギルではそれも難易度が高そう。


町からかなり離れたDCオフィスに行ってみろ、と言われたけど行っても確実にもらえるか不透明なので、なんだか面倒になってきた。大人しくバスがあるメインルート(スリナガル・レーハイウェー)を通ってレー方面に向かおうか。


もはやゴンパ見学とかそんなに興味がない今となっては、タクシー代を払ってまであちこち見に行こうという気も失せている。節約派にはなかなか厳しいラダックの旅。


結論はまだ持ち越しだが、一通り聞き取りを終えたところでスル川を挟んで町の対岸側にKargil city view point 2というのがあるので行ってみることに。軽食屋でチャイ休憩(10ルピー)を挟み、


橋を渡って対岸側へ。


カルギルは狭いわりに交通量が多くて忙しない町だが、こちらはのんびりとした雰囲気。


曲がりくねった車道を進んで丘の中腹まで行くのだが、


途中の踏み跡を通ってショートカット。後で気づいたが、こんな斜面を登らなくても階段が結構あった。


途中からの景色。


雲が多いけどまずまずの天気に恵まれた。


カルギルの中心部。


狭いエリアに密集した街並みがおもしろい。


さらに階段を登ってそれらしいところに来たけど、そこはただの路肩。


さっきの場所のほうが見晴らしはよかったかな。


帰りは反対側(南側)に進んで町に戻る。


凄まじい勢いで流れ下るスル川。


いい流れがあったら竿を出してみたいところだが、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈囲まれたこのエリア、夏場はもっと標高が高いところじゃないと無理っぽい。


町の南にあるカルギルのバススタンド。


メインバザールに戻って昼食にする。


今日は泊まっているTaj GHのオーナーがやっているレストランで食べてみることに。宿の斜め前にあるNaktul resturantというお店。メニューを見せてもらうとお値段高め。比較的手頃なダルラジマ(Dal Razima)150ルピーにした。


これも町中の小汚い食堂に比べるとかなり高めだけど、


さすがに丁寧に作り込まれていて濃厚な味わい。値段なりの価値はあったかな。


部屋に戻って午後はのんびり過ごし、19時頃に夕食へ。とその前に、昼間買い忘れていたデザートの果物を買おうと市場に行ってみる。


しかし今日は屋台は出ておらず、隅に杏(アンズ)の露店があるのみ。杏はラダックの名産品。そのまま皮ごと食べられるらしい。味見させてもらうと、柿にほのかな酸味を加えたような味でうまいが、1kg300ルピーと結構な値段。


杏はこの先も食べる機会がありそうなので、代わりにベーカリーでドーナツを買うことに。1個30ルピー。


夕食は迷った末、結局宿の隣のIndus Restaurantというところに入ってみた。もう少しローカル食堂っぽいところを期待していたのだが、ファミレスのような雰囲気に値段は昼のNaktul resturantと同レベル。


ただ、試しにカシミール料理を1人分でできるかと聞いてみたところ、できると言うのでまだ食べたことがないDaniwal Kormaというのを頼んでみた。4ピースで500ルピーのところ、1ピース+ライス60ルピーで185ルピーと明朗会計で良心的。


出てきたのは先日食べたヤクニのような白っぽいマトンカレー。白というより黄色か。後で調べてみるとダニワルコルマはコリアンダーを使ったカレーとのこと。


食べてみると、同じヨーグルトベースだけどヤクニほど酸味は強調されておらず、コルマだけにクリーミーでマイルド。ココナッツミルクとヨーグルトの違いはあるけれど、パクチーが効いているのでタイのグリーンカレーに近いものもある。非常に美味。


大満足で部屋に戻ると、外はチョコレートコーティングに砂糖をまぶし、さらに中にクリームをサンドしたこれでもかという激甘ドーナツを堪能してこの日を締め括った。