2025年7月30日水曜日

スリナガルからカルギルへ~カシミール・ラダック旅行2025(9日目)

 2025年7月23日(水)、いよいよ居心地のよかったカシミールのスリナガル、New Happy Lodgeを離れてラダックに向かう。

今日はラダック西部の中心地カルギルまで進む予定。5時に目覚ましを掛けていたのだが、その前にハウスボートの屋根を激しく叩きつける雨音で起こされた。移動日の朝に大雨とは気が滅入る。


こんな天気ならここでのんびりもう1泊したいところだが、もうバスのチケットを買っているので準備して5:50出発。上の写真は昨日撮らせてもらったNew Happy Lodgeの皆さんの写真。他に小さい子供もいて、そう大きくはないハウスボートだけど4世代くらいで暮らしている様子。


幸い雨は小雨になってくれている。天気は回復傾向のよう。カルギル行きのバスは6:30集合7:00出発。


予約制の指定席だけど、一応余裕を持って6時過ぎにバススタンドに到着した。ひとまずチャイでも飲みたい気分だが、この時間やっている店はなく、大人しく車内で待つことに。


こちらが今日乗るスリナガル発レー行きのバス。2×3列シートの普通バスだけど、きっちり窓も閉まるしこの手のバスにしてはちゃんとしている。インドのバスとしては珍しく車掌はおらず、チケット販売も全て運転手一人でこなしている。


7:05スリナガルを出発。カルギルまでは450ルピー。乗車率は5割程度でゆったり座れた。私以外に外国人は西洋人旅行者が4人ほど。バスはハウスボートとシカラが並ぶ、ダル湖畔のブールバードロードを進む。今回はダル湖にはほとんど近寄らなかったため、静かなスリナガル滞在を満喫できた。


その後は徐々に山に分け入っていく。


8時半過ぎに朝食休憩。


カシミーリブレッド2枚とチャイで35ルピー。


シンド川の谷筋に沿ってぐんぐん標高を上げていく。


道路はきれいに舗装されていて、思いの外快調に進んでいった。


真新しそうなSonamarg Tunnelを抜けると、


インド人に人気の行楽地ソンマルグを通過。乗馬やキャンプが人気みたい。手を繋いで草原を駆けるカップルがいたりして微笑ましい。


この辺り、雲は多いけど雨は降っておらずまずまずの天気。


ただ、遠望が利かないのが残念。奥に見えるのはBaltal村だろう。


本格的な登りになると道路は石組み舗装に。確かにアスファルトやコンクリート舗装よりも丈夫そうだけど、車道を石畳にするって、、、いったいどれだけの労力がかかったんだろう?


十分凄い景色だけど、晴れてたら絶景だったんだろうなあ。。。


崖を削掻いて作られた道を進む。


10:40カシミールとラダックを分けるゾージ峠(Zoji La)の少し手前で休憩。


先ほど通過したBaltalの村が遥か下に見える。


峠が近づくと谷は幾分開けてきた。外は土砂降りの雨。


その後11:00標高11649フィート、約3550mの峠を越えてラダックに入った。


羊の群れ。


11:30ラダック入域のパスポートチェック。


外に出ると雨と強風でめちゃくちゃ寒かった。その後カルギルの手前でもう1カ所チェックポストあり。


隣のインド人旅行者からのお裾分け。甘い揚げ菓子と、


デーツ。ありがとうございました!


峠を越えると今度はドラス川沿いを下っていく。


周りの景色はラダックらしい荒涼とした岩山に変わった。


12:08ラダック最初の町ドラスに到着。ここで昼食休憩となった。


いくつか食堂が並んでいるが、まだカシミーリ料理に未練があるのでKashmiri Restaurantというところに入った。


何度も食べているマトンカレー、ローガンジョシュ。170ルピーで大満足。


ドラスは道路沿い数百メートルに商店が並ぶ、典型的な宿場町の雰囲気。


天気は回復、ドラス川沿いの快走路を進む。


満腹になってついうとうとしているうち、14:05カルギルに到着。出発からちょうど7時間、実質6時間くらいの楽しいバス旅だった。


バスを降りたのはメインバザールと並行する川沿いの道。そこから町の中心メインバザール方面に歩きながらホテルを物色。


最初に目に入ったTaj GHで聞いてみると、ダブルが言い値1000ルピーのところ、2〜3泊するという条件で500まで下がったのでここに決定。


清掃が行き届いてなくてあまり清潔感はないが(たぶんシーツも替えてない)、大きな窓があって明るい雰囲気は悪くない。一休みして早速町の散策に出掛ける。


チベット系住民の多いラダックにあって、カルギルはイスラム教徒が大半を占める町。西にカシミール、東にラダック、南にはザンスカール、そして北はパキスタンのギルギット・バルディスタンと接する人種と文化の交差点のようなところ。


スリナガルから来ると、雰囲気は似ているが中央アジア系っぽい人やチベット系住民も増えてグッと異郷感が増す。町自体に特に見どころはないため素通りする旅行者が多いみたいだが、観光地に興味がない私はこういう町のほうが好き。なのでのんびり数日滞在するつもり。


メインバザールのちょっとした広場が露店の市場になってる。野菜、果物、衣類など。


その一画にあったカフェで一服。


ここはチャイが1杯10ルピーだった。

カルギルのジャマーマスジット。


今度はメインストリートを南に歩いてバススタンドまで行ってみる。


カルギルのバススタンド。バスがあればかつての秘境ザンスカールまで行こうと思っていたのだが、バスはなくタクシーのみという。シェアタクシーの片道2200ルピーは私の生活費2日分。日本円で3800円はそれ程高くはないけれど、今さらそこまでして行きたくもないかなあ。。。


部屋に戻って水浴びと洗濯をこなす。標高2700mのカルギル、思ったより随分暖かいけど熱いお湯がじゃぶじゃぶ出てきたのはありがたい。これで500ルピーはかなりお得感がある。


19時頃夕食へ。市場のほうに行ってみると、


この時間市場は屋台街に変わっていた。今日の夕食は屋台飯にするか。


まずはシクケバブ。


マトンの串焼きに小さなルマリロティ2枚とコールスローのような野菜入りのタレが付く。うまいけど、これで50ルピーはちょっと高い気がした。


続いて何かの包み焼き。


聞いてないけどこれも中身はマトンだろう。40ルピーで味はまずまず。


最後にモモ。モモもマトンしかないという。


マトンモモ1皿50ルピー。これはうまかった。他にはチョーミンやビリヤニもあった。


やや物足りない気分だけど、今日はこのくらいにしておこう。部屋に戻って昨日の残りのモモを食べる。


少し固めのやつを残しておいたので、ここで初めてとっておきの折りたたみピーラーを試してみた。するとないよりは遥かにマシだけど、微妙な固さのモモはかなり剥きにくかった。リンゴとかじゃがいもを剥くのにはよさそう。