2025年7月25日金曜日

アムリトサルからジャンムーへ~カシミール・ラダック旅行2025(4日目)

 2025年7月18日(金)、この日はパキスタンのラホールにいるはずが、まさかの国境閉鎖でパキスタン行きが叶わず、図らずもアムリトサルのSri Ram Lalla GHで2度目の朝を迎えることとなった。

こうなったら仕方ないのでインド国内を旅することにして、位置的に近いカシミール経由でラダック方面に行ってみることにする。


ということで記事のタイトルもカシミール・ラダック旅行に変更。今日はここアムリトサルから逆くの字型に200kmほど北に移動して、ジャンムーという町まで行く予定。7時頃起きて荷物を纏め、7:45チェックアウト。狭い路地に面したSri Ram Lalla GHを出発した。


歩いてバスターミナルへ。昨日と同じ店に立ち寄ってまずはチャイで一服、15ルピー。


8:20バスターミナルに到着。ジャンムー行きはあれだと教えられたバス乗り場に行ってみると、


8:25発とのことで、朝食を食べる間もなくすぐの出発となった。アムリトサルからジャンムーまでは295ルピー。


バスは途中の町に停車しつつ進んでいく。最初は混んでいた車内も徐々に空いていき、窓際の席に移ることができた。


11:10、2年前に訪れたパタンコート近くを過ぎた辺りでトイレ休憩。かと思ったらどうやら食事休憩みたいだが、休憩時間がどのくらいかわからないのでパイのようなスナックで小腹を満たしておくことに。


パイ生地のサモサのような感じで大してうまいものではなかった。20ルピー。


再び出発してすぐ、川幅は広いけどほとんど干上がっているこの川を越えるとパンジャブ州を出てジャンムー・カシミール州(連邦直轄領)に入る。ところで昨夜これからの旅のルートを練っていたところ、また驚愕の事実が判明。


昨日買ったばかりのSIMカード、何とジャンムー・カシミールとラダックでは使えないらしいのだ。ジャンムーまでなら使えるんじゃないかと期待していたところ、ジャンムー・カシミールに入ってしばらくすると、ぷつりと電波が途絶えた。せっかく大枚700ルピーを叩いて買ったというのに、ほぼ無駄になりそう。


そうこうしているうち、5時間半ほど掛かって14:05ジャンムーに到着。恐らくもう少し先のバスターミナルまで行きそうだが、大半の乗客が降りていく町中っぽいところで私も降りた。


ジャンムーの町、アムリトサルから直線距離で真北に100kmほど移動しただけだが、まだ平地なので暑いけど心なしか空気がカラッとしている。ムシムシしてゴミゴミしていて人も車もやたらと多かったアムリトサルから来てみると、第一印象は非常にいい。早速ホテル探しに掛かる。


しかしこれが難航。ホテルはそこら中にいくらでもあるのだが、どこも外国人不可のようで尽く断られる。ようやく見つかって荷物を広げていると、やっぱりダメだったと言って追い出されるというよくあるパターンも2度ほど。


いい加減疲れ果ててきた頃、そんな、泊まらせてくれそうだったけどダメだったホテルの兄ちゃんが連れてきてくれたところにようやく泊まれる運びとなった。Hotel Naginaというところ。


窓なし激狭のシングルが500ルピーとかなりの割高感は否めないが、他に選択肢はないので仕方ない。wifiがあるのが唯一の取り柄。しばらくベッドにへたり込み、水浴びと洗濯を済ませると、時間が中途半端なのでとりあえずチャイを飲んで栄養補給しておく。


ここも大きめのカップで15ルピー。


その後は情報収集のためバスターミナル(General Bus Stand)へ。


次の目的地スリナガル行きについて聞いて回ると、デリーやパンジャブ、ヒマーチャル方面へのバスは結構あるのに同じ州(領)内のスリナガル行きの公営バスはないと!


これが公営バスの時刻表。私営バスでもスリナガル行きの昼行便はなく、夜行便は21〜22時発と中途半端。そうなると1泊分払ってホテルの部屋を確保しないと厳しそう。何かと出費が嵩みそうな今回の旅。でも道路は開いているらしいので、とりあえずスリナガルまでは行けそう。


果物の露店でマンゴーを買って(こちらは500gで15ルピーと激安だった)一旦部屋に戻り、19時前に夕食へ。せっかくこんなところまで来ていることだし、今日はまだまともな食事をしていないので、ケチケチせずに滅多に食べる機会がなさそうなカシミーリ料理を食べてみることに。


近場かつGoogle mapで評価の高いJahangir Muslim Restaurantというところに入ってみた。ヨーグルトベースのカレー、ヤクニ(Yakhni)を注文。カシミールは意外にも米が主食とのことで、それにライスを付けた。


豪快にマトンが入った白いカレー。ヨーグルトにカルダモンやフェンネルなどさわやか系のスパイスがふんだんに使われているようで、辛さよりも酸味が強調されている。普段は脂っこ過ぎると感じるマトンが程よく中和されて非常に美味。サラサラなグレービーがご飯によく合う。


これで310ルピー(550円くらい)はやっぱり高いけど、うまかったことだし気にしないでおこう。帰ってデザートにマンゴー。今日は2つにしておこうと思っていたけど、食べ始めると止まらず4個とも平らげた。ということでホテル探しは苦労したけど、最終的には充実した満足感(満腹感)の高い一日となった。