2025年12月16日火曜日

永川から釜山へ~韓国旅行2025(3日目)

 2025年12月9日(火)、この日は韓国中南部の永川(ヨンチョン)という町で朝を迎えた。

泊まっている常緑長旅館、オンドル部屋にベッドが置かれているのだが、ベッドに電気敷毛布が設置されているので薄着でも快適に眠ることができた。6時過ぎに起床、7時半頃朝食に出掛けた。


今日もスカッと晴れていてめちゃくちゃ寒い韓国。すぐ近くに24時間営業の食堂はあるのだが、軽めに済ませられそうな屋台でもないかと市場周辺をぶらついてみたものの、やはりこの時間はまだやっておらず。


トーストの屋台があれば最高なんだけど、そういうのは通勤客の需要がある大都市にしかないんだろうな。


仕方なく昨日見つけた駅の自販機で、今日もコーヒーでお茶を濁すことに。


ここは1杯500ウォン。缶やペットボトルのジュースは150〜200円くらいだけど、カップコーヒーなら40〜50円で飲めるのはありがたい。


さて、今日はもう今回の最終目的地釜山に移動する。9:52発の列車に乗りたいので9時半頃チェックアウトして出発。


今日の列車は9:52発釜田(プジョン)行きのムグンファ。たぶん全席指定席だけど、ようやく昔ながらの車両に乗ることができた。


まあ特にこだわりがあるわけではないけど、料金が安いのが魅力。永川から釜田までは9500ウォン。


しばらく山間部を走った後、古都慶州を過ぎて大都市の蔚山(ウルサン)辺りからは東海岸に近い平野部を進んだ。


あれは千聖山かな。


そして定刻の11:56、終点の釜田駅に到着。


年季の入ったムグンファ号。所々錆びてペンキが剥げている。


久しぶりに降り立った釜田駅前の広場は妙にスッキリしていた。以前はお茶の屋台が出ていて、コーヒーを飲みながら焚き火を囲む人で賑わっていたのだが。


ちょうどお昼なので釜田市場で昼食にする。


買い物客でごった返す釜田市場。


ここが韓国で一番好きな市場。


食堂が固まっている一画に行くと、どこもメニューは同じ。ハングルの下に中国語と日本語訳が書いてあるので分かりやすい。


ビビンバを食べたい気分だったが、ないようなので好物にして釜山での朝食の私的定番、ソンジクッパにした。


ソンジは牛の血を固めたもの。歯応えのないレバーのような感じ。慣れると結構いける。値段は6000ウォンで、今の韓国の昼食としては安いほうか。


満足したところで西面(ソミョン)から地下鉄でチャガルチに向かう。釜山の地下鉄は、デポジットなしの1回乗車券があった。西面からチャガルチまでは1700ウォン。


7年ぶりの釜山。最南部だけに、ここまでの他の町より心持ち温かい気がする。


焼きサバ横丁に行ってみると、閉まっている店もあるけどまだ健在だった。上の写真右側に4軒、左側に1軒焼きサバ屋が集まっている。


そしてチャガルチ市場へ。


ここもいつ来ても賑やかで、ぶらぶら歩くだけで楽しい気分になる。


港に出ると釣り人で賑わっている。風が穏やかな釣り日和りだけど、パッと見釣れている気配はなし。


対岸に浮かぶ影島(ヨンド)。さて、そろそろ宿探しに掛かろう。果たして釜山に旅人宿は残っているだろうか?


以前泊まっていた旅人宿が固まっていた一画に行ってみたところ、建物は残っているものの、どこも看板は旅人宿ではなく「救済女性」などとなっている。たぶん福祉的なものではなく、置屋の類だろう。旅人宿は諦めて、大人しくネットで予約することに。


すると安いところは15000ウォンくらいからあったが、ドミトリーには泊まりたくないので、チャガルチ市場からほど近いところにあるChowon Park Motelというところにした。ここは個室が1泊3032円と安い。


場所はチャガルチ市場から西に数百メートルいたところだが、建物の位置がわかりにくく、散々うろうろした挙句人に聞いてようやくわかった。ビルとビルの間の奥まった所に入り口があった。


入ってみると中は値段からすると至極真っ当で、テレビ、冷蔵庫のほか、パソコンまであった(文字がハングルなので使いこなせなかったが)。


これで3000円なら、この先釜山の宿はここでいいかな。ただ、部屋の中ではネットが遅すぎてほぼ使いものにならないのが難点。落ち着いたところで散歩がてら買い出しに出掛けた。


チャガルチ市場を抜けて、再び港に行ってみると、


時合いが来たのか、サビキで小アジが結構釣れていた。


近くのお茶屋台でコーヒー500ウォンを買って、港の日当たりのいいところにした座って休憩。


その後ハロナマートに行こうとして入ったのは韓国マートという別のスーパーだったが、マッコリと、コーヒーミックスが安かったので買っておいた。Crown Parkには電気ケトルがあるのだ。


部屋に戻ると、ここはバスタブに栓があるのでお湯を張って温まり、18時半過ぎに夕食へ。釜山の夕食はやはり焼きサバ。


空いていた一番海側の店(後で写真を見ると、おばあちゃん家とある)に入ると、焼きサバ定食は8000ウォンのよう。


10年くらい前は4000ウォンくらいだったので2倍になっているけど、


この豪華さからすると、今や8000ウォンなら十分安く感じてしまう。サバは半身と半身の半分の二切れに、キムチ一式とみそ汁、それに小さな豆腐チゲまで付く。おかずが多すぎてご飯が足りないので、半ライスをお代わりして大満足の8000ウォン。


もう以前ほどの食欲はないので、BIFFストリートの屋台街を冷やかしつつそのまま部屋に戻り、この日もマッコリを1本飲んで一日を締めくくった。