2019年8月3日土曜日

AIS SIM2Flyの使い心地~安くはないけど超便利な国際周遊SIMカード

先日6月から7月にかけて旅行した際、タイAIS社のSIM2FlyというSIMカードをメインで使用しました。今回はその使用方法や使用感をレポートします。

ネパール南部、ジャナクプルにて

SIM2Flyはもちろんタイでも買えると思いますが、アマゾンで買ったほうが安いです。8日間有効のアジア周遊SIMは定価399バーツですので約1400円ですが、私は1250円で買いました。

AISアジア16カ国 周遊プリペイドSIM 4GB 8日間

価格は結構変動しているようなのでこまめにチェックしたほうがいいかもしれません。アジア16カ国周遊となっていますが、使用範囲が順次拡大していて、2019年8月現在では20カ国(地域)に対応しています。こちらはアジア、オセアニア周遊用ですが、74カ国に対応しているグローバルプランというのもあります。

今回の旅行ではインド、バングラデシュ、ネパール、マレーシア、ミャンマー、タイの6カ国を訪れました。この中で、このSIMではバングラデシュに対応していません。そこでバングラデシュでは前回購入したGrameenphoneのSIMにデータプランをチャージして使用しました。

参考記事:バングラデシュでのSIMカードの買い方と使用感~コルカタから陸路入国の場合

このSIM、パスポートをIDとして登録した場合6か月有効のようで、旅行の途中で「有効期限を更新するにはGrmeenphoneショップに来てください」というメッセージが来たのですが、今回は更新しませんでした。次回行くときは買いなおしですね。


目次

  1. 事前準備
  2. 使い始めとトップアップ
  3. プラン購入
  4. ボーダーカントリープラン
  5. 途中でタイを跨ぐ場合
  6. 費用と感想まとめ
  7. 便利な小技

事前準備


このSIM2Fly、8日間使った後は廃棄してもいいのですが、頻繁に旅行する、または8日間以上旅行する場合はお金をチャージしてプランを追加購入することで使い続けることができます。SIMカードにお金をチャージすることをタイではトップアップといいます。

タイ国内ではいろんな方法でトップアップできますが、日本やタイ以外の海外からトップアップするにはAISのアプリからLINEペイを使って支払うのが最も手軽かつ安いと思います。

AISのアプリではクレジットカード払いもできるのですが、残念ながらタイで発行されたクレジットカードしか使えないようです。そこでRabbit LINE Payを選択すると日本のLINEアプリで設定したLINEペイがそのまま使えるのです。なので事前にLINEペイにクレジットカードを登録しておきましょう。

AISのアプリも準備したいところですが、アプリを使い始めるにはSMSでの認証が必要なため、SIMカードを使い始めてから設定する必要があります(アプリのダウンロードは日本でやっておいてもいいかもしれません)。


使い始めとトップアップ


今回はインドのコルカタで1泊したあとバングラデシュで数日過ごし、その後またインド経由でネパールに入るという計画。初日から使ってもよかったのですが、バングラデシュの滞在期間が延びると無駄になってしまうため、上記の通りバングラデシュ出国までは温存しておきました。

私のスマホはSIMを2枚挿せるためあらかじめセットしておき、バングラデシュを出国するタイミングでSIMカードを切り替え。インドに入ってSIMの設定をします。

  • APN:internet
  • ユーザー名:空欄のまま
  • パスワード:空欄のまま

スマホを再起動してしばらくすると電波を掴み、無事開通しました。その日はシリグリのホテルに泊まったのですが、そこでwifiに接続してアプリを落とし、SMS認証も完了してアプリの準備も整いました。8日後に次のプランを購入する必要があるため、試しにトップアップしてみます。

ネット情報でLINEペイでトップアップできるのは40バーツまで、とあったので支払い方法:Rabbit LINE Pay、金額:40バーツを選択して次に進むとちゃんとLINEペイの画面に切り替わりました。しかし決済画面には進まず。なので一旦スマホのリターンキーで1画面戻り、もう一度OKボタンをクリックすると無事決済画面に進み、トップアップが完了しました。

試しに100バーツトップアップしようとしみてみたのですが、やはりセキュリティー上の理由で決済できず。必要額になるまで40バーツ以下の金額を何度もトップアップする必要があります。ちょっと面倒ですがこれは仕方ありませんね。

ただ、トップアップするたびにSIMカードの有効期限が30日延びるので、その点は少額を何度もトップアップするメリットですね。最初のSIMカードの有効期限は180日だったようですが、何度かトップアップするうち、1年後まで有効期限が延びました。


プラン購入


シリグリで泊まった翌日にはネパールに移動します。国境を越えてしばらくすると自動的にネパールのネットに接続しました。特に設定しなおしたりする必要はありませんでした。シームレスに繋がります。これはめちゃくちゃ便利すね。

ネパール滞在中にこのプランは終了してしまうため、その後は新たにプランを購入する必要があります。使い始めて9日目の朝に同じアジアオセアニア8日間のプランを購入。299バーツ(約1050円)なので新しいSIMを購入するよりも若干お得です。

アプリ上でも購入できますが、私は予め使いそうなプランのUSSDコードを電話帳に登録しておき、USSDコードで購入しました。そうすればプラン終了後、ネットに繋がっていなくても購入できると思ったからです。

当初私の認識では使い始めてから8日目のタイ時間23時59分にプランが終了すると思い込んでいたのですが、実際は8日のプランなら192時間使えます。そのプランが終了する前に次のプランを購入した場合でも、前のプランが終了してから次のプランが有効になるため、無駄なく使えて非常に便利です。


ボーダーカントリープラン


その後ネパールからインドに戻り、さらにマレーシアに渡り、次はマレーシア滞在中にプランが切れることに。その後はマレーシアからミャンマー、タイ、マレーシアと旅行するため、今度はBorder Countries Planというプランを購入してみました。

このプランはタイと隣接するカンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマーの4カ国に対応、2GB、7日間有効で99バーツ(約350円)とお得なプラン。その後マレーシアから飛行機で移動したミャンマーでももちろん問題なく使えました。

ただし、このプランがプリインストールされたSIMカードはなさそうなので、このプランを使う場合予め別のプランが入ったSIMを手配しておく必要があります(AISのHPに「Only SIM2Fly customers who dial to subscribe are eligible」とあるのでタイ国内向けプランのSIMカードでは無理かも)。


途中でタイを跨ぐ場合


その後ミャンマーでボーダーカントリープランをもう1度購入。そのプランが有効なうちに今度はタイに入国することになりました。よくわからなかったのがSIM2Flyのプランの途中でタイに入るとどうなるのかということ。希望的観測でそのままタイでも使えないかなあ、と思って国境を超えるとまだネットに繋がっている模様。そのまましばらく使っていました。

しかししばらくして異変に気付きます。SMSで残金が少なくなっている、とのメッセージが来ました。どうやらボーダーカントリープランで繋がっているのではなく、トップアップした残金が消費されている様子。慌てて1日100MB、9バーツのプランを購入しました。それまでに10~20バーツ分消費してしまっていました。

ボーダーカントリープランにはタイは含まれていないため、途中でタイを挟む場合は注意したほうがよさそうです。今回のタイは2泊3日の予定。私の場合普段はそんなにデータを使わないため、今回は上記の1日100MB、9バーツのプランで乗り切ることにしました。これを翌日も購入。

タイ3日目は午前中のうちにマレーシアに移動する予定。なのでその日は新たなプランは購入せず、朝はホテルのwifiでしのぎ、マレーシアに入ってからネットに繋ぐ作戦で出発しました。マレーシアに入国後、データ通信をON。無事ネットに繋がりました。

しかしここでもミス。国境付近ではタイの電波を掴んでいたらしく、またしても残金を消費していました。9バーツ節約したつもりがまた20バーツくらいの無駄使い。タイの国境付近ではやはり注意が必要です。

一旦データ通信をOFFにして、国境からだいぶ離れたところで再びONにしてみると、今度は無事ローミングでネットに繋がりました。まだ期間が残っていたボーダーカントリープランがそのまま復活。途中タイ国内用のプランを挟んでも問題ないようです。結局帰国までそのまま使用できました。


費用と感想まとめ


今回は最初のバングラデシュを除く29日間SIM2Flyを利用しました。その間掛かった費用は、

  • SIMカード代:1250円
  • アジアオセアニア8日プラン299B:1050円
  • ボーダーカントリープラン99B×2:700円
  • タイ国内1日100MBプラン9B×2:60円
  • その他30~40B:120円くらい

ということで合計約3200円。結構高いなという印象。1国の滞在期間が長い場合はその国でSIMカードを手配したほうが安くつきそう。しかし、今回みたいに比較的短期間にいろんな国を回る場合は非常に便利。SIM挿しっぱなしで国境付近でもネットが使えるのは非常にありがたい。

特にインド。日本でビザを取った場合マルチビザが貰えるので、期間中なら今回みたいに何度も出たり入ったりできるのだけど、インドはSIMカードの手配が非常に面倒。比較的入手が容易なデリー空港でも、アクティベートに半日くらい掛かるし。


今回利用したアジアオセアニアプラン、ボーダーカントリープランのほかにも、最初に触れたグローバルプラン(高いけど)、それとデータ容量は少ないけど74カ国で使えるOther Countries Plan(100MB7日、249バーツ)というおもしろそうなプランもある。

旅行のプランを練りながら、最適なプランの組み合わせを考えてみるのも楽しいかも。何より、このSIMカードを持っていれば世界中のほとんどの場所でネットに繋がれるという安心感は大きいと思う。有効期間が切れないようにこまめにトップアップしていきたい。

と言うか、いっそのこと国内で使っているSIM(DMM)を解約して1年15GB、2699バーツ(約9500円)のグローバルプラン1本で行く、というのもありかな。ちょっと真剣に検討してみようと思います。


便利な小技


おまけで便利な小技を紹介。AISのアプリはデフォルトでは毎回SMSでの認証が必要ですが、暗証番号に切り替えることができます。アプリ画面左上の3本線マークをクリックしてSetting→Passcode lockで6桁の暗証番号を設定。こうすると毎回SMSを受け取る必要がなくて便利です。

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