もう20年以上この釣りをしているけど、釣りをしている最中にロッドを折ったことなど一度もなかった。
なのに昨年秋、肝心の沖縄遠征中に見事にやってしまった。その時はキャンプをしながらの自転車旅で、スペアロッドなど持っていない状況。過去記事:やんばる自転車旅に出発!~沖縄自転車旅2020年11月(7日目)
しばらくは釣りを諦めて旅を続けていたけど、ふと思い立って現地で応急処置。9フィート7番、7ピースのパックロッドのセカンドセクションの先端部から約7.5㎝、ちょうと3インチくらいのところで折れた。
ならば折れたところにトップガイドを付ければ何とかなるんじゃないかと釣具屋に飛び込んでみると、さすがに大物天国沖縄、2㎜以上ありそうな太いブランクに合うトップガイドがすぐに見つかった。しかも10円!早速瞬間接着剤でくっつけて応急処置完了。
過去記事:フライロッド復旧大作戦!~沖縄自転車旅2020年11月(12日目)
7フィート6インチのロッドに生まれ変わった。その後沖縄では魚を釣ることはできなかったけど、帰りに立ち寄った実家近くの海では見事メバルを釣り上げることができた。とは言えそれで修理完了なわけはなく、そのうちちゃんと修理しようと考えていた。
過去記事:玄界灘でフライフィッシング
どうやって修理しようかといろいろ考えを巡らせていたところ、ちょうど2度目の緊急事態宣言も出て暇になったので、ここで一気にやっておくことにした。やはり何か芯材を入れてブランクを繋ぎ直すことになるのだが、何がいいだろう?
過去記事:ティップが折れたフライロッドを修理する
前回の経験から、やはりグラスファイバーではなくカーボンのほうがいいだろう。折れた箇所の内径は約2.3㎜。
いつものようにアマゾンを物色してみると、2㎜のカーボンチューブが見つかった。これがよさそう。
これを買おうかとも思ったけど、近くの上州屋に行ってみるともっとよさそうなものが見つかった。
延べ竿用のカーボンソリッドティップ45㎝。ソリッドカーボンではちょっと硬すぎるかも、とも思ったけど、これだとテーパーが付いているのでよりしっくりはまりそう。いくつかサイズがあった中で、元径2.4㎜のものを選んだ。
これを根本側から適当に10㎝くらい切り出してみた。
折れた部分のティップ側に差し込こんでみるといい感じ。当初はこれを少し削ってバット側に差し込むつもりだったけど、もっといい方法を思いついた。幸いパックロッドで1本のブランクが短いので、バット側から簡単に差し込むことができる。
バッチリ、ちょうどスピゴットフェルールのようになった。どうやって接着剤を塗ろうか迷ったけど、テーパーがあるおかげでぴったり止まりそうなので、折れた口の部分に少量のエポキシ接着剤を塗っておけば十分に思えた。
芯材にさらに接着剤を塗って、ティップ側を差し込んで一応完成。このままでもよさそうな気もするけど、これは遠投を繰り返す7番ロッド。負荷が掛かるとカーボン繊維が裂けてきそうな気もするのでスレッドを巻いてコーティングしたほうがよさそう。ということで後編に続きます。